上のバナーをクリックしていただけると、良い記事を書くモチベーションアップにつながります。どうか、よろしくお願いいたします。
平成23年版『障害者白書』によると、精神障害者の総計は323万3千人に上ります。糖尿病の237万人を上回り、なんとがん患者の二倍になります。精神障害者の在宅者が290・1万人、施設入院者が33万3千人でした。精神障害者の人口千人当たりの人数でいうと、25人にのぼります。
外来の精神障害者290・1万人の年齢階層別の内訳を見ると、20歳未満が17・3万人(6・0%)▽20歳以上、65歳未満が180・8万人(62・3%)▽65歳以上が91・5万人(31・5%)となっています。外来の精神障害者の精神科初診時の年齢を見ると、20歳未満が41%を占め、40歳以上は20・1%となっています。
同白書によると「双極性障害」(躁うつ病)を含む「感情(気分)障害」の患者は104万人で、1996年の2・5倍にもなっています。この数字は現代特有の「ストレス社会」を反映していると思われます。2002年度からの6年間の外来患者数の傾向を疾患別に見ると、「統合失調症」などはほぼ横ばいで推移しているのに対し、双極性障害を含む気分障害は、1・5倍近い伸びを示しています。
ここしばらく自殺者は3万人を超えていましたが、2012年は2万7千人に減少しました。しかし、その約9割が何らかの精神疾患の影響を受けていると言われています。だから、疾病対策が急務といえるでしょう。こうした経済的損失は実に2・7兆円(O9年)と推計されています。
精神障害者が院外に移ったのであれば、地域社会と共生できる態勢が望ましいと言えるでしょう。それが、真の意味でノーマライゼーションではないかと思います。これに向け、国はもとより、地方自治体も精神障害者の自立を後押しするため、財源を担保しなくてはなりません。
同白書によると「障害者を理由とする差別や偏見の有無」についての意識調査では、障害者が「ある」と答えたケースが48・5%、「少しある」が36・4%と回答しました。合わせると、実に84・9%にものぼります。
2011年、厚生労働省は、がん、脳卒中、心筋梗塞、糖尿病の四大疾患に、新たに精神疾患を加えて「五大疾病」とする方針を決めました。すでに、年間300万人を超える人々が、精神の病で医療機関を受診していることを考えますと、その取り組みは急務と言えるでしょう。