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1990年春のこと。宿敵イランとの戦争を押し気味に終わらせ、威風堂々だったイラクのフセイン元大統領は、「化学兵器でイスラエルの半分を焼き尽くしてやる」と公言した。イスラエルが核で攻撃してきたらという前提だが、ここが彼の運命の暗転の始まりだった。
同年夏に隣国クウェートに侵攻したイラクを米国は91年の湾岸戦争でたたきのめした。さらに2003年のイラク戦争で、フセイン元大統領を失脚させた。
中東でのイスラエルの立場が危うくなると、同盟国であるアメリカは容赦はしない。
今回のアサド政権の化学兵器使用は見過ごせないが、攻撃が逆効果になっては、とオバマ大統領は迷い続けているように思える。「米国の力を世界の変革に使え」とイラク戦争を鼓舞したネオコンにはあまり見られない謙虚さと思慮深さである。
オバマ大統領の任期はあと3年以上ある。中東和平はオバマ氏が頑張らなくて誰がやるのか。信じるところを実行し、中東の状況を改善してほしい。