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私は毎日新聞東京本社在勤中の1998年3月に『東北方言ものがたり』という単行本を刊行した。それまでの一年半、東北を歩きに歩き、未知との遭遇もあって、そこそこの好評を得た連載記事の出版化である。


取材、執筆、写真撮影など、全て、自分がこなした。これに至るには、とほうもない時間とお金をかけた。あえて、自分一人で担当したのは、私が正真正銘の「東北人」であるからだ。


東北のおかれた状況を肌で感じ、その人情の機微をわきまえることのできる新聞記者は自分しかないと、ある連載記事を書いていて、しみじみ思った。その根底には、東北が東京の経済植民地であるような錯覚に陥るゆゆしき自体を何とかできないものか、という思いもあった。


結果として、この本はそこそこの売れ行きだった。が、ここからが本題。この本、アマゾンでも売れ切れている。なぜか。ずばり、あまちゃん効果であろう。

この『東北方言ものがたり』のパクリを読売新聞がやったのであるが、こちらが一人で対応。あちらが、40人体制で連載したのにもかかわらず、読売の完敗。

胸がすっくりした。


東北ことばというものは、単なる田舎ことばではなくて、どこか、ユーモラスでかつ、温かみのあることばである。それを直接、現地に足を運び、人のぬくもりを感じるニュアンスを文章にまとめるのは、さすがにきつかった。


この書が世にでる後に、「あまちゃん」が後押しするなど、思いもよらなかった。このドラマで、もし、仮に、「おら、東京でいぐがなどなど、この方言がなかったら、あまり面白みのある作品にはならなかったのではないだろうか。


私は日本の方言をテーマにした学会の会員でもある。研究発表をしたことはないのだが、なかなか同書を高く評価していただく、研究者の先生にもいろいろ、便宜を図っていただいている。


なかでも、もう友人という枠を越えた関係になっている佐藤弘之・弘前大学教授(国語学)には、頭が上がらない。そういう意味では、私はいろいろな面で恵まれている。


まとめになるが、あまちゃん。ストレートに面白い。もうジェジェなどは書くつもりはないが、これほど、魅了した朝の連ドラもひさしぶりだ。欲を言えば、このドラマが東日本大震災の被災地の復興に向け、少しでも、風化しつつある現状に歯止めをかけてくれる相乗効果を期待している。







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