トップスポーツ選手の約1割が暴力を含む

パワーハラスメントやセクシュアルハラスメント行為を受けたことがあり、

「見たり、うわさで聞いたりしたことがある」

を含めると4人に1人が自身や他の選手への

問題行為を認識している。


柔道女子日本監督らによる暴力問題を受け、

日本オリンピック委員会が、

加盟57競技団体の強化指定選手と

指導者を対象に実施した無記名のアンケートで分かった。


回答したのは選手1798人、指導者1457人で、

回答率は47・1%だった。


競技活動の際に、パワハラ、セクハラを「受けたことがある」

と答えた選手は206人(11・5%)。


「見た」「聞いた」を含めると459人(25.5%)に上る。

耐えきれずに競技から退いたり、自殺を考えたりした選手もいる。

状況は深刻だ。


少なくても、先進国でこうした指導体制にあるのは日本だけだろう。

スポ根的な精神風土が、

まだ、日本にははびこっている。

気合と根性だけでトップアスリートが育つという変てこな空気・・・。

メンタル面を鍛えることに異論はないが、

それが、パワハラ、セクハラに発展することは言語道断だ。


私も、プロフィールに載せている通り、柔道二段。

中学三年の時に県大会で優勝し、

東京の講道館で開かれた全国大会に出場している。

そのころの練習は、やはり、スポ根だった。

例えば、死ぬほどきつかった真夏の練習でも、

水を飲んだら、強くなれないなど、常軌を逸していた。

よく、脱水症状にならなかったと思う。


海外のアスリートの養成は日本と同じく厳しい。

だが、「理に適った」指導を行う。

つまり、選手育成にきちんとした筋道を立てて教えるのだ。

だから、選手の方も納得して練習をする。


昨年のロンドン五輪大会で、日本は過去最高のメダルを獲得した。

それを、私なりに分析すると、

「金」をかけたことの成果が何とかあらわれたものの結果だと思う。

日本のアマチュアスポーツのレベルは所詮、

その程度のものなのである。

今後の健全化を強く要望したい。