石原伸晃環境相兼原子力防災担当相が27日、福島県庁などを訪れた。
佐藤雄平同県知事と会談した。
これ以降は後輩記者の話。
記者会見した石原氏は、中間貯蔵施設の調査候補地の自治体名を、
いいよどむなど「認識不足」をうかがわれる場面もあったようだ。
被災地をなめている、としかいいようがない。
具体的に触れる。
「えー、地元との信頼関係を早く築いてほしい」との佐藤知事に要望されたことを、
記者会見で問われ、答えようとした石原氏。
調査候補地3町のうち、双葉・楢葉両町は頭に浮かばなかったのか、
「さまざまな」とごまかした。
これは紙面にも載った話であるが、9月の民放のニュース番組で、
汚染土壌の保管場所に関し「運ぶところは福島原発の第1サティアンしかない」
など、とんでもない発言をした。
私がかつて取材責任者をしたオウム真理教事件の本部と間違えたのだ。
ウマ、シカだ。
ただでさえ、もう二度と古里へ戻ることが困難が難しい原発避難民を、
なんだと思っているのか!!
石原氏は、もともと慶大文卒で「暴走老人」の父親のコネで、
日本テレビに入局した、苦労知らずのおぼっちゃま。
人の痛みが分からず、NHKの国会中継で自分のところが写されると、
「えー、今日はテレビを通じてみなさまに申し上げますと・・・」
ウマ、シカは分かったから、ちゃんと質問して、より良い答弁、引き出してくださいよ。
新聞各紙を読む限りでは、共通して言えるのは、
政治家として「軽い」とのこと。
私の知る限りでは、国会議員は政策を学ぶだけでなく、
例えば、20世紀最大の歴史家と言われたアーノルド・トインビーを学ぶなど、
「教養」を積み、かつ、市民感情も含めて世の中を読む。
そして、それを自らの政策として立案していく。
こういうプロセスが石原氏にはあまりないと思う。
要は、自己顕示欲旺盛なだけなのだ、とも言いたくなる。
石原さん、期待は全く期待していませんが、県民感情を逆なでするのはやめて下さい。