私は今回の安倍第二次組閣について、前にも言った通り、触れない。
だが、この部分だけは書かざるを得ない。
麻生氏の財務相と、金融担当相の兼任のことだ。
麻生氏は首相時代(08年9月~09年9月)時代、
中川昭一氏にも両ポストに兼務させる人事を発令している。
麻生氏は当時の記者会見で、
「財務相と金融相は兼務されるべきだ。役所も一つにするべきかどうかは
やって、みてみてから」
との爆弾発言をしている。
調べてみると、先進諸国では、財政・金融分離は進んでいるらしい。
だが、日本は事情が違う。
この財政・金融の分離だが、これにはそれ相応の事情がある。
元をたどれば、これは旧大蔵省幹部に対する金融機関からの過剰な接待や、
バブル崩壊後の金融危機への対応の失敗を受け、
96年、金融行政を同省から分離することを決定した、などだ。
日本の官僚システムというのは、かなり複雑だ。
普通の国なら、政治家が官僚を使いまわすことが普通だ。
だが、旧大蔵省での異様な権力集中は許しがたい。
それを元に戻すというのは、強硬路線で知られる麻生氏ならではだ。
このようなタカ派の政治家は、あまり、個人的には好きではない。
能力は認めるが。
ただし、こうしたベースを作ったのは、安倍総理だ。
麻生氏を責めるべきではないかも知れない。
「人事」は総理の仕事の最も英断を下すものだ。
安倍総理のお手並み拝見をしたい。