「銃社会」の米国が大きく変わるのでないかーー。
そんな感慨をいだくようなオバマ大統領のコメントがあった。
来年一月にスタートする二期目の中心課題としてあげたからである。
児童ら26人が殺害されたコネティカット州の乱射事件への対応が
込められているのは言うまでもない。
今年は、92年に米国留学中の服部剛丈さん(当時16歳)が誤射死されてから、
20年に当たる。
私はその当時、毎日新聞中部本社報道部に所属していて、
この事件で、特派された記者からの連絡をとるなどをした。
それまで漠然としか思ったことのなかった「銃社会」をまじめに考える契機になった。
私は、反「銃社会派」の言い分は否定はしない。
広大な土地を開拓して文明を築いてきた米国には、
それなりの思想や生活感覚があろう。
しかし、だからといって、乱射事件を助長する「銃の拡散」などを
放置していいはずはない。