「ノーベル平和賞をもらう気持ちは、どんなものですか」。


1964年、受賞が決まると、米国人権人権指導者・キング博士は、


周囲から尋ねられた。



博士はシカゴの空港での出来事を思い出した。


飛行機が離陸する直前、故障が見つかる。窓の外を見ると、


地上整備員たちが、作業を始めるのが見えた。


彼らの衣服は汚れており、体中、油まみれ。


その後、飛行機は無事に飛び立った。




キング氏は以下の事を書に記した。


整備員の名前は歴史に残らない。


だが、飛行機の安全を支えるのは彼らだ。


人権運動もまた、多くの無名の「高貴な人々」に支えられている。


平和賞の本当の受賞者は、こうした人々なのだと。




キング氏の演説は高校の英語の時間にテープレコーダーで聞いた。


意味が分って感動した。


だが、米国ではよくテロや暗殺が多い。


ケネディー大統領と同じく、キング氏は暗殺された。


諸課題はどこの国でも山積している。


だが、それは暴力によっては何も解決しない。


両氏の暗殺は暴力というより、犯罪であるし、テロにも似ている。


この問題は古くて新しい問題だと、私は思う。