橋下徹大阪市長の出自に関する「週刊朝日」の連載記事を巡り、


同誌を発行する朝日新聞出版は、


臨時取締役会を開き、神徳英雄社長の引責辞任を決めた。


後任となる篠崎充社長代行は、大阪市役所を訪れた。


そして、直々に橋下市長と面会。


「深く反省しております。心からおわび申し上げます」などと謝罪した。


篠崎氏らは、朝日新聞社グループの第三者機関による


検証結果を橋下市長に説明、検証について、誤った情報に基づいて報道した▼主要部分が信ぴょう性の疑わしいうわさ程度で書いた▼差別に対する認識や人権への配慮を欠くものであったーーなどとしている。


これに対し、橋下市長は「全て理解できたし、納得できた。僕が一番言いたかったところも、


しっかり認識してもらえた」と話し、謝罪を受け入れる意向を示した。


裏事情を探ると、取材は6月から始まったのだが、途中からノンフィクション作家の、


佐野眞一さんが加わった。


なので、おひれがついて、ややこしいことになった。


佐野氏は一応、「生まれ育ちを調べてそこから人間性を探ったわけで、


これは私の基本的取材スタイルだ」と強調している。


だが、これは言い逃れだ。こういう人がいつも叫ぶのは「報道の自由」。


だったら、何でも書いていいのか?。


さらに調べると、編集長が「暴走」した経緯がある。


事実関係を把握した同社幹部が発行を止めようとしたのであるが、


編集長を制止できなかったらしい。


本体の朝日新聞自体が、橋下市長との対立の構図を描いているのも、


この問題を大きくしている意味あいがある。


私は橋下市長も肯定も否定もしていないが、第三極をになう政治家として、


ウッチングしていきたいと思っている。