ノーベル医学生理学賞に決まった山中伸弥氏の快挙は、


後進の大きな希望となった。


手術が苦手で整形外科医を挫折、研究が進まず苦節の日々ーー


氏の体験に、多くの人が励まされた。


氏は英国のジョン・ガードン名誉教授へ感謝を語った。


「ガードン先生の50年前の仕事が正当に評価されて(中略)


便乗させていただいたようなものです」(NHK「クローズアップ現代」)。


ガードン氏も15歳の時、通知表で酷評された。


担当教師は「(科学者を目指すなんて)ばかげた考えだ」


「時間の無駄」と記した。


その年の生物学の成績は「最下位」。


氏は、この通知表を大切に額に入れ、


研究所に飾っているという。


ips細胞は、難病の治療や新薬開発などに大きな道を開く「万能細胞」という。


いわば、生命の持つ無限の可能性を引き出したのが、


挫折を経験した2人であったことは感銘深い。


人間には、いかようにも伸びていく可能性がある。


しかし、可能性のままで終わるか、開花させていけるかーー


その分かれ道は、挫折の時に、可能性を信じ、努力し続けられるか否かにあると、


改めて思う。


努力は常に成功に直結するわけではない。


しかし、努力のないところに成功はない。