とある新聞のコラムから、久しぶりに珠玉の記事を読んだ。
以下、列記。
近世の沖縄を代表する政治家の名護親方。
琉球初の学校「明倫堂」を設立した教育者でもあった。
少年時代の順則に、こんなエピソードがある。
ある日、近くにいたニワトリを捕らえてきた友人から、
「このイワトリを食べよう」を誘われた。
名護は「そのニワトリは、君のものではあにだろう」と止めるが、
友は耳を貸さない。
「ならば私の家で料理しよう」と自宅に招き、ニワトリをごちそうした。
数日後、友人は、食したはずのニワトリが生きているのを見る。
実は、名護は自分の家のニワトリを処分し、食べさせてくれたのだ。
誠意をもって、過ちを正そうとした名護に、友人は深く恥じいったという。
名護は「説得」より「納得」を重んじる姿勢をしめしたわけだ。
人は納得すれば考えを変え、行動を変える。
それんは「対話」が大事だ。
一人も友を思いやる日本人の長所はまだまだ健在だと、
私にしては珍しく、ポジティブに思った。