私はスポーツクラブに行く前は、映画館に通いつめていた時期がある。
DVDと映画館での迫力の違いは、一目瞭然だ。映画館が良いに決まっている。
今日、久しぶりに映画館で見た。
タイトルは「あなたへ」。モントリオール映画祭で特別賞を受賞したので、
細かいところは書かない。
少しだけ触れると、刑務官(高倉健)、その妻(田中裕子)の織り成す、
なんとも言えない夫婦愛。
だが、妻は逝去し、不治の病の中でしたためたはがきが二通届けられる。
一通は「粉骨」して欲しいとの内容。
もう一通は妻の生誕地の長崎の郵便局で保管されていたはがき。
これを求めて高倉は富山から道中、車で向かう・・・
私はどちらからというと、時系列で文章を書くことが多い。
だが、この映画はあっちへ飛び、こっちえ飛ぶ。
しかし、それがこの作品の真骨頂なのである。
これは、どうみても若い層よりシニア的な人の方が思い入れが募ると思う。
高倉の古きよき時代を知っている方には、何とも言えないカッコ良さが光る。
妻役の田中も、演技力は以前にも増して円熟さが良い。
こういう作品を見ると、私は脳に刺激を受け、心地よい気分となる。
日本映画はまだまだ底力があるなあ、と感じ入った。
私は映画好きなことから、オードリー・ヘップバーンの訃報関連記事を書いた
ことがある。彼女の作品はほとんど見た。
というわけで、政治・経済ばかりの硬いと言われる私のブログだが、
芸能、スポーツ、映画など、たまにはバリエーション豊かにしたいと思っている。