新しい自民党の新総裁に安倍晋三元首相が選出された。


同党総裁の返り咲きは初。しかも決戦投票を2位候補が逆転したのは50年ぶりだ。


私は安倍氏が好きか、嫌いかという感情論ではなく、


彼のこれまでの議員活動を主にメディアを通して見てきた。


まず、総裁選の立候補だが、同じ派閥(町村派)を割ってまで出てきたのには驚いた。


そこまで、やるのか、というのが当初の感想。


よほど、権力のイスが好きなのだろう。まあ、一度おいしい思いをしたのだから、


分からなくもないが。


ただ、安倍氏が総理の時に参院選で大敗し、党内から「辞めろ」コールが起きた。


しかし、この方はしぶといというか空気が読めないというか、そうした声を無視した。


そういうことが起きる前に、自ら進退を決めということが、不文律になっている。


最後は「病気」という理由で辞職したが、


それは表向きの理由で、この辞任劇は、安倍氏の政権放棄、挫折と言われている。


それなのに今回の立候補、当選となったので、


私はあきれたわけだ。


安倍氏のこのドタバタ劇で、自民党の信用は地に落ちた。


そういうことを分かっての立候補に至ったようだ。


今後は野田内閣を責め、解散に追い込むようだ。3党合意論戦はつぶさに見せていただく。


確かに流れは自民党にある。民主党の敵失に助けられている事は否めないが。


これから、来るべき総選挙で自民党が第一党になる公算が大きくなった。


安倍再総理となりそうだが、この方の思想、信条、政策は全否定したくなる。


これだけグローバリゼーションが進行している世界(特に経済)に、


「地球民主主義は単なる絵に書いたもち」というぐらいだから、発想はすぐ分かる。


現状の国益というものは、周辺国とどうつきあうか。また、米国を含め、


我が国の安全保障はどうするか。こういうレベルになってくると、


ひ弱なおぼちゃまになる。


また、バットタイミングになった、「竹島」「尖閣諸島」の領土、領海問題がある。


安倍氏の手法は外見ではみせないが、極右に近い。


対北朝鮮問題(特に拉致問題)での議員行動を見ると、周辺国との強調面において、あやうい。


ここ数日のうちに党人事を決めると思われるが、


総理の座にあった時のように、「お友達内閣」に似た事はやめて欲しい。


何も一野党に意見をするという意味合いではこうした書き込みをしないが、


次の総選挙はほぼ間違いなく、政権奪還するのであろうことから見た、


一無名ジャーナリストとしての意見である。


注文を多くつけたが、それだけ我が国の置かれた立場は厳しいものがある。


彼が前回、総理になって独自色を出せたのは、教育基本法の改正ぐらいだけである。


経済政策では、日銀へ政治的圧力をかけ、量的緩和を求めるというが、


これも愚の骨頂。そんな古典的な手法で、日本経済の底上げなどできるわけがない。


経済だけを見たら、まだ、野田政権の方がましだ。


とにかく、何かやってくれそうだ、というポイントが申し訳ないが全く見えない。


癇癪を起こして、自衛隊発動・・・。まあ、こうしたことは99%ないが、


もう少し、実務レベルでの視点が必要であろう。


例えていうが、彼が総理の職にあった時に、いわゆる「消えた年金」問題が起きた。


それで、当時の社会保険庁の役員と第三者を通じて話を聞いたらしいのだが、


その時に、「来年度までに所有者を特定する」と大見得を切った。


だが、今だに年金問題はくすぶり続けているのだ。


こうした過去の汚点をさらけ出されたら、普通の人は立候補など思いもしないだろう。


だから、安倍晋三、という男は「普通ではない」のである。