私は生まれも育ちも福島県だ。東電福島第一原発事故で、すっかり有名になってしまった。
私は新聞は一面から読む。だいたいどの新聞も、
生活家庭面にくると読み飛ばす。
で、スポーツ面はさらりと流し読みして、文化面はほとんど読まない。
だが、昨日の毎日新聞朝刊の文化面だけは、釘付けになった。
「斉藤環の東北」という欄だ。
斉藤氏は岩手県生まれで、筑波大学を経由し、精神科医となった。
私もメンタルヘルス関連は得意分野というか、生きていくための専門分野である。
斉藤氏の寄稿によると、
被災地の遅発性PTSD(心的外傷後ストレス障害)がいかに深刻であるか、訴えている。
加えて、東北人の深い自己開示を潔しとしないという文化についても言及している。
ただ、既成メディアと異なるのは、東電の現場にいる方々へのメンタルヘルス問題を、
取り上げているのだ。これは正直意外だった。
結論部分を読むと、「悲嘆の言葉を奪われた人々」の絶望感を描き出している。
この方は、精神科医というよりは、評論家という肩書きの方がふさわしいと思う。