働く人の賃金が生活保護よりも低いのはおかしい。


産業や職種にかかわりなく、すべての働く人は法律で定めた最低賃金を得ることが


法律で定めた最低賃金を得ることが保障されているが、


その最低賃金が生活保護よりも低い「逆転現象」が


まだ、11都道府県で残っているのだ。これでは働く意欲がそがれ、モラルハザードが起きる。


2112年度の地域別最低賃金について審議会が平均7円引き上げるよう答申した。


結婚ができない、子供が産めないという現役所帯の貧困は、


少子化をさらに悪化させ、子育て世帯では子供の健康や教育に暗い影を落とす。


可処分所得が国民の平均値の半分に満たない「相対的貧困」を見ると、


日本の子育て世帯は14・2%で、先進国では最も高いレベルだ。


子育て世帯の失業率は0・4%。働いているのに貧困にあえいでいる子育て世帯が、


いかに多いかを示している。


もともと我が国は正社員の男性が一家の生活費を得るという考え方が多く、


主婦のパートや学生アルバイトなどの非正規労働者の賃金は低く抑えられてきた。


しかしである。地域間格差はすごい。


家賃などで生活費間格差はあるものも首都圏、近畿圏、中京圏など、


人口密集地とそうではない地域の間での賃金格差は早急になされるべきであろう。


私は主に正社員として働いた首都圏、中京圏で20年近く生活してきた。


実家のある福島県に戻るとなんという賃金の低さかと驚いた。


ハローワークで失業保険がもらえるというので、いろいろ手続きしたが、


東京と比べて賃金の低さが目立ち、にわかには信じられなった。


目安として、今、近隣でのコンビニでは時給は約750万円。


都内では1200円を超えるところもある。


この差額分が人口集中地へ移動する仕組みだ。


連合は非正規雇用で時給1000円の要求などを春闘で訴えてきたが、


これはこれで格差是正を目指す方向で良しとしよう。


正岡子規の「働いても働いても我が暮らしよくならず」と詠んだが、


これは今に始まったケースではないようだ。


こうした中、大阪市の橋下市長は現役世代の負担軽減を是正する方向で動いている。


なにかとハシズムなどとたたかれている人ではあるが、


それなりの理屈は通している。なにせ、借金まみれの大阪府を立て直したのだから、


説得力はあるのは間違いない。ただ一部週刊誌で異性問題でいろいろ書かれているようだ。


だが、この手の話はよくあること。私はそういう雑誌はほとんどと言ってよいほど、買わない。