97年の東京電力女性社員殺害事件で、東京高裁は7日、


強盗殺人罪で無期懲役が確定したネパール国籍のゴビンダ・プラサド・マイナリ元被告(45)の


再審請求を認め、刑の執行を停止する決定も出した。


最大の焦点だった、再審請求審での新たなDNA鑑定結果について、


小川正持裁判長は「公判で証拠提出されていれば有罪認定できなかったと思われ、


無罪を言い渡すべき明らかな新証拠」と評価。


「元被告以外の男が被害女性と性的関係を持った後に殺害した疑いを生じさせている」


と指摘し、確定判決を強く疑問視した。





私が新聞記者二年目の1987年12月、振り出しだった豊橋支局管内で、


日興証券のOLが帰宅途中、拉致され行方不明となった。


で、失踪から約一週間後、東名高速ノリ面で被害女性の遺体が見つかった。


捜査本部の置かれた豊川署で、記者会見があり、


DNAの鑑定で体液から容疑者はA型男性とまでは分かった。


しかし、それから捜査は難航し、越年。


年初に、ラッキーなことにこの事件と関連がある男の不審車両のナンバーをキャッチした。


ナンバーは「三河2508」。陸運局でリストアップしてもらい、


そのナンバーを一つ一つつぶしていった。


そして警察より早く容疑者に接触してしまった。


こんなケースは今時、見たことがない。


当時の前愛知県捜査一課長で豊川署長は、


「新聞に警察が負けるとは面目ない」とバツが悪そうだった。