国会のおおきな焦点は消費税増税法案の行方だ。
だが、先送りされている宿題は他にも山積している。
とりわけ重大なのは、衆院小選挙区の「1票の格差」是正に向けた協議が、
一向に進まないことである。
最高歳が09年衆院選(最大格差2.3倍)を「違憲状態」とする判決を下したのは
昨年3月。
法律で定めた選挙区割りの勧告期限も今年2月に過ぎ、
「違法状態」となっている。
立法府が「違憲・違法状態」を3カ月以上も放置しているのだ。
責任の大半は民主党にある。「1票の格差」是正と定数の大幅削減、
選挙制度見直しの3点を同時に決着させるのは、各党の思惑が絡んで不可能。
野田総理は消費税増税法案に政治生命をかけるといっている。
ところが、「違憲・違法状態」のままでは総理は解散しづらい。
野田総理が輿石幹事長らに是正優先を強く指示しないも不思議だ。
私個人の意見でお叱りをうけるかも知れないが、
日本には二大政党制はなじまなないと思う。
現行制度の元では、死に票も多いこともある。
ひるがえって、小選挙区連用制が無難な策だと私は思う。
それにしても、今回の政局が見えない。くー、苦しい。