北朝鮮の新指導者、キム・ジョウン第一書記が、
今年1月、朝鮮労働党幹部に対し、同国最大のタブーの一つ、
資本主義的手法の取り入れを含めた経済改革論議を促していることが分かった。
北朝鮮は国家による統制経済を敷いているが、これまでの政策の不調が響いて、
長年にわたって深刻な経済危機が続いている。
その脱却の糸口を探るために、キム・第一書記が近い将来、
大幅な経済改革を実施する可能性が出てきた。
これは、毎日新聞が入手したキム第一書記の発言録(1月28日)で判明した。これ、スクープ。
毎日新聞の記事は原則、署名入りとなっている。
だが、一連の記事には、まったく署名が入っていない。
おそらく、北朝鮮問題を専門にしている鈴木琢磨編集委員によるものと思われる。
彼とは一緒に仕事をした間柄なのだが、最近は連絡をとっていない。
鈴木記者は、おそらく、国内の北朝鮮問題を扱う記者の中では、
指折りだろう。
他紙などによると、北朝鮮の軍事費は国家予算の半分。
加えて、キム・ジョンイルからジョウンへの後継祝賀行事に同四分の一という。
普通の国なら、クーデターが起こってもおかしくない。
というか、この国、普通ではないしね。
こういう国に生まれてこなくてよかった、とつくづく思う。