すこし遅すぎですが、先月4日に亡くなった、小室直樹氏関連の記事を書かせていただきます。

小室氏とは1995年にableが勤めていた新聞社の応接室で、インタビューしました。

以下は、その時に書いたものです。

まずは、簡単な経歴。

1932年9月9日生まれ。京都大数学科卒。大阪大大学院経済学研究科中退、東京大大学院法学政治学研究科博士課程修了。法学博士。著書に「大国・日本の崩壊」「田中角栄の呪い」など。

 

型破りの学者と呼ばれる。数学を振り出しに、経済学、心理学、文化人類学、社会学なども研究してきた政治学博士。

今、専門分野は宗教の分野まで広がり、執筆にも忙しい。

オウム真理教事件に話が及ぶと止まらない。

「宗教は物事の善悪も本来、追求するはずだが、オウム真理教は無差別殺人を正当化し、実行した。まったく

お話にならない。マインドコントロールされた信者が、まじめで高学歴の人間だったことが取り上げられているが、日本の教育が自分で生き抜く力を与えていないだけのこと」。

迫力たっぷりの口調だ。

東京生まれだが、小学生の時に通信社記者だった父親を亡くし、母の実家のある福島県柳津町に移った。

母は看護師で東北大聴講生とした医学を学んだ才女。その手元を旧制会津中(現会津高校)入学と同時に離れ、会津若松市内のおばの家から通学した。けんかに明け暮れる毎日を送ったが、それを一変させる事件が起きた。

故湯川秀樹博士のノーベル物理学賞受賞だ。

「衝撃的で勇気つけられた。真剣に学者をめざそうと決意しました」。

机に向かう日々が始まった。

英和辞典の全ページを食べては覚え、大学の数学書も高校卒業前に独学でマスターした。