政府が策定中の国家公務員の出向や再就職の指針などを盛り込んだ「国家公務員退職管理基本方針」の全容が明らかになりました。近く閣議決定をします。
原案によると、官庁人事の停滞回避や、公共部門での知見の活用を根拠に、独立行政法人などに公務員が出向する「現役の天下り」を容認することになりました。
次官や局長レースに敗れた高級官僚の受け皿として上級の「専門スタッフ職」を新設するなど、公務員に手厚い内容になっています。
政府関係者は「公務員に定年まで能力を発揮してもらうため」と説明しました。退職後の官僚OBが、特殊法人
や独立法人などに天下りを重ねる「渡り」などとは違う点を強調しています。
しかし、民主党は昨夏の衆院選マニュフェストなどで、官僚の天下り根絶など公務員制度改革をアピールしています。官僚OBの天下りに加え、各省庁の既得権の温存などにつながりかねない現役官僚の政府系機関への出向なども厳しく制限する方針を示してきました。
それだけに、従来の改革姿勢に逆行するような管政権の「基本方針」に批判も出そうでしょう。
「基本方針」は、現役官僚の独法や特殊法人などへの出向を「法人側のニーズがあること」を条件に容認するとか。
鳩山前政権は昨年末、独法の役員ポストへの天下りを原則禁止し、公募で選ぶ方針を決めましたが、今回は「出向の場合、公募の対象にしないことができる」と明記しています。
さらに、政策に関する調査や研究に限って認められている公益法人への出向についても、「公共性が高い法人」を前提に拡充する、としています。
一方、次官や局長コースからはずれたキャリア官僚に対する早期退職勧奨(いわゆる肩たたき)について、
民主党は昨夏の衆院選で「禁止」を打ち出しています。しかし、「基本方針」は、国家公務員の総人件費制を優先し、各省庁が再就職のあっせんを行わないことを条件に「肩たたき」を認めることにしました。
政権交代が実現しましたが、この問題においては、民主党も自民党と結局はそう変わりません。
いよいよ、明日、参院選が公示されますが、ableは意中の候補がいます。
選挙は庶民の一番の政治参加ですから、みなさんも投票しましょう。