作家・劇作家の井上ひさし先生(享年、75歳)が先日、お亡くなりになりました。
ableは記者時代、先生と一度、会って、取材したことがあります。
きさくな方で、確か、8月の暑い日で、出前でざるそばをごちそうになりました。
謹んで、ご冥福をお祈りもうしあげます。
以下の記事は上記のように、先生にインタビューし、構成したものです。
スペースの関連で、上・中・下にわけて、掲載します。
経歴 1934年11月17日生まれ。上智大文学部卒。60年、芸術祭脚本奨励賞「うかうか三十・ちょうちょう四十」、72年、直木賞「手鎖心中」、同年、岸田戯曲賞「道元の冒険」、85年吉川英治文学賞「腹堤庶民伝」、
「不忠臣蔵」、谷崎潤一郎賞「シャンハイハイムーン」、81年、日本SF大賞「吉里吉里人」を受賞。83年から、
直木賞選考委員をつとめました。
小説、戯曲、エッセイに数多くの話題作を発表し、多才ぶりを発揮する人気の直木賞作家。
奇想天外な笑いの中に痛烈な風刺を込め、「現代の戯作者」「笑いの魔術師」と評せられる。
東北の人や文化の話(ちなみにableも東北人です)になると止まらない。
「東北人は自分を笑えるユーモアがある。これは優れたポイント。東北人は内気とも言われるが、
仲間うちでは実に多弁。私が書いたり、笑いを提供しているのは、こうした土壌で生まれ育ったからだと思う」
と温かい笑みを見せる。
山形県川西町に生まれた。家は薬やレコード、文具を扱う商店。
マルキシズムに染まっていた、父親修吉さんは、サンデー毎日の文芸賞を取ったほどの文学好き。
が、幼いころに病死した。
母親マスさんは食べざかりの兄弟3人を抱え、類まれな商才に目覚めて全国を飛び回った。
その留守に兄弟3人で隣の米沢市に出かけ、十分の生活費を二日で遊びに使い果たしたこともある。
「輝いて見えるほど毎日が楽しかった」とニコニコ顔で話す。