「錬金術」と言うことを真面目に追求していた時代があった。
普通の金属から「金」を作り出すという「術」だね。
「金メッキ」はその名残かもしれないが。
「不老不死」を求めた古代の中国権力者にも通じる人間の性だろう。
広東省の広州市に旅行した時に、古代の墓からの出土品を展示してある(と言う)博物館に行ったことがある。
案内係りの話では、発掘されたのは古代の有力者の墓らしいが、埋葬されていた人の周辺からは、水銀とかの重金属が一緒にでてくるそうだ。
当時は、水銀とかの重金属が「不老不死」に効くと信じられていた証とか。
「昔の人は、馬鹿なことを信じていた」となるのだろうが、当時としては正しい理解だった訳だ。
「不老不死」を求めて、結局は、健康を害し、寿命を縮めていたのだね。
結構、現代でも同じようなことが行われているかも知れないね。
この案内係の男性は、陳列品の説明よりも、自分のことを紹介したくて仕方がなかった。
何でも、ジャッキー・チェンの映画にエキストラとして出演したそうで、その時チェンと一緒に撮った写真を自慢げに見せてくれた。
案内が終わりにかかったところで、興味があれば特別にお見せするがとおもむろに切り出した。
「何ですか?」と聞いたら、古い陶器で、やはり出土したもの、つまり「骨董品」だと。
通常は責任者の了解がないと「売れない」が、自分は責任者と同じ権限があるので、気に入ったものがあれば「お売りすることも可能」とのこと。
骨董品と言えば、テレビの「鑑定団」を楽しむ程度なので、陳列品の良さは分からない。
結局、見せてもらうだけにした。
どう考えても、中国式ビジネスの典型としか思えない。
もし、買っていたら...。
「連金術」を経験できたかもしれないね。