8月下旬に譲渡された福君は、10月の下旬に難病の再生不良性貧血を発症しました。自分の力では赤血球や白血球、血小板など、必要な血液の栄養素をまったく作れなくなる病気です。



その後もブログを見てくださった皆様からの応援、保護主さんが挑戦したクラウドファウンディングでの支援、譲渡会での募金活動においても、十分な資金の中で、医療を与え続けることができました。最後まで寛解を信じて、福君は戦い続けました。




感謝と共に、福君が、12月15日の17:20に保護主さんの胸の中で息を引き取った事をお伝えします。



福君は注射やお薬を飲ませる保護主さんからは逃げ回るようになってしまっていましたが、急激に悪化した12月14日からは、ずっと保護主さんの腕の中で、ゴロゴロ喉を鳴らしていたそうです。


最後の日も、もう動くこともできないと言うのに、お昼寝もせずに保護主さんを見つめて甘え、一日中喉を鳴らしていたそうです。





福君の最後の日のゴロゴロです。


ゴミ捨て場で保護されて、真菌治療のための隔離からの譲渡、2ヶ月が経たないうちに10日に及ぶ入院生活。そして5度の輸血を含む辛い通院と投薬生活。決して平坦ではない猫生でありながらも、「僕幸せだったよ」と言ってくれているようです。




福君はFIVキャリアでもありました。


福のような弱さを抱えた猫ちゃんは、この世界の醜さや厳しさに耐えられないほどに美しい心を持ってるからこそ、病気を抱えてきたのではないでしょうか。そう思うほどに福は短い間しか共にいられなかったけれど、先住猫たちにも愛し愛され、私たちにとってもあまりにも可愛らしく、本当に素晴らしい子でした。


保護主さんはそのように言っておりました。


福君がんばったね。えらかったよ。一生懸命最後まで生きてくれてありがとう!

そして、お空にいる福君から、皆さまへ「僕のことを応援してくれてありがとう」。