7月28日、29日はNHK-FMで「ブリティッシュ・ロック三昧」 | 奇天烈音楽館・別館

7月28日、29日はNHK-FMで「ブリティッシュ・ロック三昧」

NHK-FMで時折放送している「三昧シリーズ」。すでに「ハードロック三昧」「プログレ三昧」などと放送されてきましたが、昨日、今日と2日連続で「ブリティッシュ・ロック三昧」が放送されました。もしやロンドン五輪のタイミングに合わせてきたのでしょうか。

「三昧シリーズ」をお聴きになったことがある方ならご存じの通り、およそお昼過ぎから夜9時頃までほぼぶっ通しで放送するというラジオ番組ならではの企画です。

というわけで、個人的にも大変興味がある「ブリティッシュ・ロック」だけに時間が許す限り聴いていました。初日28日が1950年代から1970年代中盤まで、2日目はパンクロック以前から1980年以降という構成です。自宅に居るときはPCで、外出するときはiPhoneアプリで聴くというスタイルです。やはりこんなときはiPhoneは便利ですね。

聴きながら思ったことですが、やはりロックはイギリス中心で動いてきたということです。異論を承知で言えば、アメリカ人はロックに関してはイギリス人ほどのクリエイティビティを持ち合わせていないのではと思っています。ビートルズ、ストーンズ、ヤードバーズ、ザ・フー、パープル、ツェッペリン…。今日のロックの基礎を築き上げた先達はイギリス人ばかり。これにアイルランド勢を加えると大変なことになります。ジミヘンはアメリカ人ですが、アニマルズのベース奏者チャス・チャンドラーに英国に連れられてきて開花しましたし。

英国は経済的な行き詰まりもあって、残念ながら80年代以降、音楽的な主導権もアメリカに渡してしまったように思えます。しかし、大量生産、大量消費型のアメリカ音楽に対するアンチテーゼは根強くあるはずです。ロンドン五輪開会式でも音楽が実に効果的に使われていましたし、アメリカ人が演出したらもっと違う平板なものになったでしょう。ブリティッシュ・ロックの底力を再認識できた2日間でした。

個人的にいろんな意味でブリティッシュロックの典型と思っているのがこの曲です♪