■□□アービンジャー「箱」NEWS【Vol. 423 】 2017/8/21

 

■ 気持ち良くサービスを受けるには?

 

お盆休みは、お墓前りを兼ねた家族旅行♪

 

今年は、新幹線に乗ったことがない母親を

新幹線に乗せたくて青森県の浅虫温泉へ。

 

15時ちょうどにチェックイン。

夕食は18時から。

 

まだ少し時間がある。

 

気楽なのんびり旅。

 

さて、

温泉に入ろうか、

海辺を散歩しようか、

近くにあるらしい浅虫水族館に行こうか…

 

お部屋を案内してくれた仲居さんに、水族館までの距離を尋ねると、

温泉から、車で5分。歩くと15分~25分。

 

「歩くには、少し遠いので、車でお送りいたします。フロントにお声がけください」

と、素晴らしい送迎サービスを案内してくれた。

 

「おぉぉぉ!それは助かる~。なんて素晴らしいサービス!」

 

と、思う自分と同時に

 

「歩いて行けない訳ではない距離を、わざわざ、私たちのためだけに送ってくれるっ

て言っても申し訳ないよな…」

 

と、思う自分もいることに気づく。

 

でも、

 

朝早かったし、結構歩いたし、移動で疲れてるし、母も疲れているだろうし…

なんだかんだと理由をつけて、水族館まで送ってもらうことにする。

 

チェックインラッシュの時間で混雑しているフロント。

 

列に並ぶと、忙しいのに申し訳ないという“罪悪感”が湧き上がり、

それを打ち消すように、様々な理由を並べる。

 

そんな私の心の葛藤を他所に、

「帰りは、お電話をいただければお迎えに上がります。」

と、ご丁寧に電話番号のメモを手渡してくれる。

 

水族館に向かう車に揺られながら、

“何とか、帰りだけでも歩いて帰って来られないだろうか?”と、

まだ、そんなことを考えている自分に気づく。

 

なぜ、送迎してもらうことにこんなに気が引けるのか?

なぜ、サービスを受けるのに理由が必要なのか?

 

もしかして、箱に入ってる?

 

気が付けば“手間のかからない良いお客様に見られたい”ということに陥っていまし

た。

見事に体裁の箱が生み出す自己正当化による葛藤の渦の中にいたのです。

 

何気ないところで、体裁の箱の弊害が実に多いことに気づく。

 

素直に、甘える。

喜んでサービスを受けて、感謝でありがとうございますと応える。

それで良いはずなのに。

お互いに“嬉しい”で良いはずなのに。

シンプルなことなのに。

 

なぜか、めんどうなことにするのは、箱に入っているときなんですね。

 

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■ 編集後記

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気持ち良くサービスを受けるには、箱の外で素直に受け取れば

良いだけなんですよね。

 

サービスを提供する側は、お客様が遠慮してくれることを望んでいる訳ではなく、

喜んでくれることを望んでいるのですから。

 

もし、ここで箱に気づかず、無理して歩いていたら、

「送迎してくれるって言ったって、こっちが気遣うよね」とか、

「あんな立派なワゴン車じゃなくてもね」とか、

それはそれで、厄介な自己正当化を繰り返すのだと思います。

家族にとっては、めんどくさい奴以外の何ものでもない(汗)

 

妙な葛藤が起こったら、箱ってる?と気付ける自分で在りたいと思います。