不意になったインターホン。

来客の予定があるわけではなかったので、

誰かな?と思いながら出てみると、

「牧場の宅配牛乳のお話をさせてください!お願いします!」

と、元気な声が聞こえてきた。

留守が多い我家では、宅配牛乳を必要としていない。

でも、

「お願いします!」と言ったきりで黙ってしまったため、

玄関口に出てみると、

ニコニコとした20代前半くらいのお兄さんが、

「ありがとうございます!」と頭を下げた後、

「お客様に喜んでいただきたくて…」と、

牛乳のパンフレットを差し出した。

どこから見ても、やる気満々の元気な営業マン。

「申し訳ないのですが、留守にしていることが多く宅配は…」と、

伝えたところで、そのお兄さんは明るく笑顔でこう言った。

「そうでしたか、大変ですね。すみませんでした」
「必要になりましたら、お願いします」



☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆


「失礼します」と、丁寧に頭を下げたあと、

隣の家へ向かって行きました。

あまりにも、やる気満々だったので、

長い話になってしまうのかな?

と、思っていたのは私の勝手な思い違いで、

直ぐに、こちらの話を受け入れ「すみませんでした」と、

帰っていた営業マンの姿に、

自分の売りたい、買って欲しい!という気持ち以上に、

お客様の話をきちんと聞くことを大切にしているのだな

ということが伝わってきて、関心してしまいました。

相手が必要としているか否かを、話を聞いて的確に見極める。

短時間でそれを行うことは効率を上げるためにも、

営業マンには必要なことだと思いますが、

お客様に嫌な感じを与えないように、

実践できている営業マンは、そう多くないように思います。


★ 相手が必要としているか否かを考えるということ


自分にとっては、それがとても良いことだとしても、

それを必要としていない人にとってみれば、

それを勧められることを押し付けだと、

感じてしまうこともあるでしょう。

自分が良いと思ったことは、

相手にとっても必ず良いことだと信じて疑わず、

相手のためであると言わんばかりに、

知らず知らず、説得しようとしてしまうこともあるかも知れない。

良いことであるから、たくさんの人に伝えようと思うことも、

自分以外の誰かを想う気持ちからくるもの…。

でも、

相手がそれを必要としているか、そうではないか

というところに目を向けることも大切なこと。

もし、相手が必要としていなかった時には、

いつか、相手が必要になった時に、選ぶことが出来るように、

『こんなこともあるよ』と、情報として知らせるくらいの気持ちで、

伝えるということが、相手を尊重するということ。


何かを人に勧めようと思う時、
相手がそれを必要としているか?に目を向けること。
忘れずにいたいと思う出来事でした。