空港のラウンジにあるビールサーバー。

ドリンクコーナーの前を通ると、

なぜか、泡だけが入ったグラスを片手に、

辺りを見渡してる男性の姿が…。

途中で、ビールが無くなってしまったのだろうか?

すぐにスタッフが駆け寄り、何やら話しをしている。

席に荷物を置き、再びドリンクコーナーに向かうと、

スタッフ総出で、ビールサーバーの周りから、

床に到るまで、辺り一面を一生懸命に拭いていた。

「グラスを間違えてしまって、すみません」と、

何度も頭を下げながら手伝おうとしている男性。

「大丈夫ですよ!」と笑顔で繰り返すスタッフ。

そして、

すべて拭き終わった時、男性がスタッフに伝えた一言。

「大変、失礼致しました」


☆.。 .:*・゜☆.。 .:*・゜☆.。 .:*・゜☆.。 .:*・゜


いろいろな人が来るドリンクコーナーで、

スタッフの方が拭いている傍に居る事に、

恥ずかしい気持ちが無い訳ではなかったと思います。

スタッフの方はその男性が手伝おうとしていても、

優しい表情で「大丈夫ですから、よろしいですよ」と、

何度も繰り返していましたから、そのまま席に戻ることも出来た訳です。

もっと言えば、

そのままグラスを置いて、

知らない振りをしてしまうことも出来なくはありません。

人によっては、ビール用のグラスとソフトドリンク用の

グラスのサイズが違うという紛らわしさのせいだから、

相手が悪いと、怒りをぶつけてしまうこともあるかも知れません。

それでも、

スタッフの方が、拭き終えるまで座ることなく、

最後にはっきりと謝罪の言葉を伝えている姿がとても素敵でした。


★ 相手のせいにだけにしないということ



よく分からずに、何かを間違えてしまったとき、

出来れば誰かのせいにしたいと思ってしまうもの…。

間違えてしまったという恥ずかしさが怒りに変わり、

自分に間違えを起こさせた誰かのせいだけにしてしまうことも

あるかも知れない。

どちらにも、少しずつ落ち度がある時、

お互いが、自分ではなく相手が悪いと言い合ってしまえば、

争いになり、嫌な気持ちだけが残ってしまう。

でも、

お互いに自分の落ち度を認めることが出来れば、

優しい気持ちに触れ、お互いを認め合うことも出来る。

もしかしたら、

恥ずかしさを忘れるほど、嬉しい気持ちになれるかも知れませんね。


何かを間違えてしまったとき、誰かや何かのせいにする前に、
まずは、自分を見つめることが出来るように
なりたいと思う出来事でした。