近所のスーパーでの買い物


必要なものをかごに入れ、レジに向かった。


レジを担当した大学生くらいの男性のネームプレートには、

研修中の文字。


その横には、指導係のような50代くらいの女性。


まだ、手馴れていないようで、

ぎこちなく商品の一つ一つをレジに通してゆく。


いつもは、商品が見えないように別の袋に入れてくれる生理用品。

男性であることもあり、分らなかったようで、そのままかごへ・・・。


精算を終え、購入したものを袋に入れようとしたとき、

レジにいた女性が袋を手に駆けてきて、開口一番こう言った。


「大変申し訳ございませんでした。」


☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆


研修中の男性が気付かずに、

袋に入れることなく通してしまった生理用品を手にして、

「こちらの袋に入れさせて頂きます。」

そして、もう一度

「申し訳ございませんでした」と。


私はそれほど気にしていなかったのですが、

その女性のフォローの仕方に、あたたかい愛情を感じました。


その女性は研修中である男性が、

袋に入れずにレジを通してしまったことに、

すぐに、気付いたはず。


でも、その場では手を出さず、注意もせずに、

お客様には、失礼のないように直ぐに対応する。


もし、その場で叱りながら、袋に入れられていたら、

私も、なんとなく嫌な気持ちになるでしょう。

その男性も、お客様の前で叱られることに、

傷ついてしまうかもしれない。


そして、

“なぜ叱られたのか”という事実よりも、

“叱られた”という事実の方が、

大きく残ってしまうかも知れない。


もし、その場で何も言わずに、袋に入れられていたら、

研修中の男性は、何事にも気付かずに、

また、同じことを繰返してしまうかも知れません。


きっと、研修中の男性は、

いきなり袋を手に走り出した女性を見て

こう思ったと思います。

「どうしたのだろう?何が起こったのだろう?」と。


★ 相手の成長のために行動するということ。


この女性の行動には、

相手の成長を思う、親が子の成長を願うような、

愛情があるように感じました。


自分が毎日、当然と思って行っていることは、

相手も分っていて当然と思ってしまいがち。


無意識に、自分のものさしで物事を測ってしまう事もある。


でも、きっと、


自分のものさしだけでは測れない物事の方が多い。


この女性が気付かせてくれたこと。

忘れずにいたいと思います。