毎日、目まぐるしく過ぎて行き、
感じることが多すぎて、一つ一つをしっかりと味わいきれずにいます。
思い返して咀嚼してみると、それはもうその時感じたものではなくなっていて、
今の私の感じるものへと変化しています。
留まる事のない「こころ」と、その下にある「おもい」の差を見つけて、 はっ とさせられ、
胸の底にしんと沈んで動かない『○○』と出会い、再度、首部を下げて生きようと、自覚させられています。
そんな目まぐるしい毎日の一頁から、こんなお話がありました。
あるお客様の職場でのお話しです。
5歳になるほどの男の子の耳朶に、爪で握り潰された痕があったそうです。
腹部には、殴られた痕が。
その子は、発達障害があり、耳が聞こえにくいそうです。
言語にも遅れが目立つようです。
その子のご両親は一緒に暮らしているそうですが、偽装離婚をしており、お互いに生活保護を受け、母親はシングルマザーとして、助成金も受け取っているそうです。
男の子は、予防接種を受けさせていないらしく、砂遊びをすると、破傷風にかかってしまうそうです。爪の間に入って、小さな切り傷から、土の中にある菌が入り込み、指先が膿んでしまっているそうです。
今は指先だけですんでいますが、それが全身に巡ってしまえば、死に至ります。
親御さんへの予防接種をするようにお伝えしても中々連れては行かないようです。
児童相談所への通報をしたところ、
体罰の痕は体から消えたのですが、今度はネグレクトへと転向してしまったようです。
お風呂に入れてもらえず、食事も与えてもらえず、保育所でそちらの面倒を見ているようです。
破傷風感染の恐れから、回りの子達と同じように遊ばせてあげられない事を伝えても、本人は理解できず、たまったフラストレーションの発散も、噛みつく形でしか表現できないようです。
ここ最近、私は明日死ぬかも知れないと思いながら、毎日過ごしているつもりでした。
それくらい進撃に、お客様と向き合って、同じ時間を共有していこうと志していました。
だからこそ、初めて会った方と、その様なお話を聞かせていただけるまでの濃密な時間を与えられたのだと思うのですが、
明日死ぬかも知れない気持ちで向かっていると言っている私は、まだまだ上辺の、理想を語っているだけにすぎなくて、
その子は、こんな時代で、この日本で、本当に明日死ぬかも知れない中で生きていて、
頭から、バケツで水をひっくり返されたような、夥しい恥ずかしさを感じました。
生ぬるい事、やっていられませんね。
