〈第12代景行天皇行在所安房国浮島宮跡:千葉県鋸南町HPより〉


このほど、東北大学が、500年後に日本人全員が、「佐藤」さんになるという研究結果を発表しました。日本で一番多い名字は人口183万人(日本の人口の1.5%)の「佐藤」さんですが、結婚や出産で毎年0.83%増えていくと、およそ500年後には100%全員が「佐藤」さんになると言います。




日本の名字に、「佐藤」さんや「鈴木」さんが多いのは、1870年(明治3年)明治政府が出した『平民苗字許可令』で、例として示した「佐藤」や「鈴木」を、苗字を持たない平民が、そのまま利用したからだという説が濃厚だと言います。

では、私の一族の人口138万人で第3位の「高橋」はどうでしょうか。今回は、「高橋」の名字についてお話します。




時代は、4世紀(350年~380年頃)。第12代景行天皇は、東征の旅の途中で不慮の死を遂げた大和武尊(ヤマトタケルノミコト)を偲び、東国に巡幸しました。この時、淡水門の行在所(安房国浮島宮)で、随行した磐鹿六雁命(イワカムツカリノミコト)が、カツオとハマグリのなます料理を献上しました。




天皇は、たいへん喜んで、磐鹿六雁命に膳臣(かしわでのおみ:宮中の料理長)の職と膳大伴部(かしわでのおおともべ:料理長の部下)を与えました。簡単に言うと、膳臣が本社の給食担当の部長で、膳大伴部が地方の営業所長で部民(従業員)を監督しました。



〈安房国浮島:千葉県鋸南町HPより〉


磐鹿六雁命から10代の後、時代は第40代天武天皇12年(683年)、天皇が新しい身分制度『八色の姓』(やくさのかばね)を制定すると、代々宮中の食膳に奉仕してきた膳臣は、高橋朝臣(たかはしあそん)の姓(かばね)を貰いました。「高橋」は、大和国(奈良県)添上郡の地名「高橋」からでした。



〈大和国添上郡式内社高橋神社:wikiより〉


中央で活躍している膳臣が、高橋朝臣に改名すると、相模国、武蔵国、下総国、上総国、安房国(現在の神奈川県、東京都、埼玉県、千葉県)に置かれていた膳大伴部(営業所長)と部民(従業員)は、膳臣の一族であろうが無かろうが、みな徐々に高橋を名乗るようになりました。



〈安房国式内社高家神社:千葉県南房総市高家神社HPより〉


このように、関東地方で、「高橋」が名乗られるようになってから約1300年の歴史があります。高橋氏の遠祖の磐鹿六雁命は、発祥地の奈良県奈良市の高橋神社、千葉県南房総市の高家神社、磐鹿六雁命の終焉の地の栃木県小山市の高椅神社で料理の神様として祀られ、信仰されています。



〈高家神社庖丁式:高家神社HPより〉


ちなみに、神奈川県内の「高橋」さんは、1300年で139,000人。相模国(神奈川県)の守護大名で名門の「三浦」さんは、鎌倉時代から800年で20,000人です。やはり、500年の違いは歴然としています。



〈栃木県小山市高椅神社:栃木ナビより〉


「高橋」は、天武天皇からいただいた名誉ある「姓」(かばね)であることが、理解していただけたと思います。1300年もの間、受け継がれて来た名字なので、「佐藤」さんに負けないで欲しいと思います。



〈江戸期天保時代の円蔵村絵図〉


最後に、私の一族の「高橋」について。

円蔵村(現茅ヶ崎市円蔵)の天保時代(1830年~43年)の村絵図には、「高橋」の名字の家が確認出来ます。また、文久元年(1861年)の『銘々元高帳』の旗本大田領37軒の内、2系統に別れる「高橋」19軒の当主と持高が書かれています。このように、私の一族は、江戸時代から「高橋」を名乗っていました。



〈浮島の夕日:千葉県鋸南町HPより〉



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『ユズちゃん日記』

 第165話・「梅雨入りと紫陽花」



〈玄関前のユズちゃん〉


陽気も良くなり、お外が大好きなユズちゃんは、食事時以外は外にいます。そして、晩ご飯の時間と朝ご飯の時間には、家の中に入って来ます。そして、家の中で寝ているかと思えば、外に出て行きます。全く、自由気ままな暮らしをしています。



〈液状ご飯を舐めるユズちゃん〉


ユズちゃんが大好きなのは、液状ご飯です。これを一皿舐めるのが大好きです。毎日、晩ご飯の時に一回与えています。主食は、マグロのフレークで、焼きカツオとカリカリを添えて食べさせています。焼きカツオが、大好物です。



〈マグロのフレークを食べるユズちゃん〉



〈さくらの公園のクロちゃん〉


さくらの公園のクロちゃんも相変わらずです。やはり、おやつが欲しくてやって来ます。ユズちゃんと同じく焼きカツオが大好物です。しかし、主食の部分はあまり食べません。他でもらっているようです。



〈さくらの公園の紫陽花〉


今年もまた、紫陽花の花が咲きました。公園で見る紫陽花は6度目になりました。間もなく、梅雨入りするでしょう。