〈お正月に菩提寺のお年始でいただいた今年の干支の龍の土鈴〉


今年の干支は、『辰(龍)』ということで、2022年5月のJR東日本のイベント『駅からハイキング』でハイキング・コースになった『鎌倉殿の智将梶原景時の里~幸せの七龍探し~』に、寒川町に行って来ました。



〈西善院掲示板の寒川七龍巡りのポスター〉


『幸せの寒川七龍巡り』は、寒川神社を初めとして、寒川町内の西善院、興全寺、景観寺、一之宮八幡大神、妙光寺、一之宮天満宮(梶原景時館跡)、貴船大神の8社寺を巡り、本堂や社殿向拝の龍の彫り物などを見て回るハイキングです。



〈寒川神社拝殿:寒川神社より〉


まず、最初に、旧相模国一之宮寒川神社をお詣りしました。寒川神社の拝殿前の右側には、天体観測用の渾天儀(こんてんぎ)のレプリカがあります。寒川神社は、春分・秋分、夏至・冬至に太陽が、真上を通過するレイライン上にあるパワー・スポットとして有名です。



〈寒川神社の渾天儀のレプリカ〉


寒川神社は、1600年前、古代人の優れた天体観測でレイライン上に創建されたと言われています。しかし、寒川神社の天体観測は、陰陽道の天文学の影響を受けているので、陰陽道が関東に伝播した鎌倉時代以降、吉田神道の影響を受けた室町時代以降と思われます。



〈渾天儀の四隅に配置された龍〉


寒川神社の渾天儀には、龍が天体を支えるという故事から四隅に龍が配置されています。まずは、寒川神社で1つめの龍をゲットし、龍のパワーをいただきました。



〈難波の小池:寒川神社より〉


余談になりますが、寒川神社本殿の真裏の聖域に、『難波の小池(なんばのこいけ)』という寒川神社の創祀に深いかかわりのある神聖な泉があり、お祓いのお清めに使われます。元々、相模国造(先祖は出雲国の龍蛇族)が、水神(龍神)を祀っていたのだと思います。



〈寒川神社の「厄落としの絵馬」の陰陽道の五芒星(ごぼうせい):寒川神社より〉


寒川神社の『難波の小池』について書かれた文献はありませんが、その後、陰陽道の影響を受け、陰陽道のお祓い『七瀬の祓い』の1つ『難波の海の祓い』が由来となり、お祓いのお清めに使われるようになったのだと思います。



〈高野山真言宗霊信山西善院〉


寒川神社の次に向かったのは、寒川神社の三の鳥居の向かい側にある高野山真言宗の寺院・西善院でした。西善院は、1671年(寛文11年)寒川神社の供僧寺として創建されました。ご本尊は、阿弥陀如来坐像(伝弘法大師作)。



〈西善院本堂の篇額(へんがく)〉


西善院は、明治維新の神仏分離で、寒川神社別当の薬王寺が廃寺となったので、薬王寺のご本尊の地蔵菩薩立像(室町時代作:寒川町重要文化財)を引き継ぎました。



〈西善院本堂向拝の龍の彫り物〉


西善院本堂をお参りすると、本堂向拝に龍の彫り物がありました。金箔でしょうか?眼が光っていました。これで2つめの龍をゲットし、パワーをいただきました。



〈西善院本堂前の握手大師像〉


西善院の境内には、握手大師像があります。弘法大師と握手をすると、弘法大師のパワーをいただくことが出来ます。私も久しぶりに握手をして、お大師様のパワーをいただきました。



〈曹洞宗龍宝山興全寺〉


西善院の次に向かったのは、寒川神社の東側にある曹洞宗寺院・興全寺でした。興全寺は、天正年間(1573年~1592年)創建で、徳川家康公が鷹狩りの際、参拝されたという古刹です。ご本尊は、釈迦如来坐像。



〈興全寺本堂の篇額〉


また、興全寺は、寒川神社の代々の神主の菩提寺でもあり、合同慰霊祭が行われています。山門を入ると、境内の河津桜が満開でした。また、桜の木の下に、赤唐辛子の実を首輪にして首にかけると、イボが取れるという『とんがらし地蔵』がありました。



〈興全寺本堂向拝の龍の彫り物〉


興全寺本堂をお参りすると、本堂向拝に龍の彫り物がありました。翡翠(ひすい)がはめ込まれているのでしょうか?眼が青く光っていました。これで3つめの龍をゲットし、パワーをいただきました。



〈満開の河津桜ととんがらし地蔵〉


興全寺のお参りを終え、これまで3つの龍をゲットしましたが、まだまだ続きがあります。次回は、梶原景時館跡のある寒川神社の門前町の旧一之宮宿(旧大山街道の宿場町)に向かいます。(続く)


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『黒猫クロちゃん』


第29話・「春は名のみ」



〈朝ご飯を食べるクロちゃん:3月10日〉


このところ寒の戻りで、寒い日が続いています。一昨日は、早朝みぞれが降りました。昨日、今日も午前5時の気温は、3℃でした。それでも、クロちゃんは公園に出て来ています。今朝も私を公園の入口で待っていました。



〈夢中で朝ご飯を食べるクロちゃん〉


今朝は、いつものカリカリにかつお節ふりかけと小魚の他に、焼きかつおを添えて食べさせました。すると、夢中で食べていました。見ると、いつも伸ばしている尻尾を丸めていました。



〈食後、ベンチの上で一服するクロちゃん〉


案の定、カリカリは食べ残して、ふりかけや小魚、焼きかつおだけ綺麗に食べていました。そして、ベンチの上で一服した後、走って帰って行きました。寒くても、美味しいものだけは食べたいクロちゃんでした。