〈京浜急行線京急長沢駅にて〉
1月31日、早春の三浦半島北下浦海岸に、花と料理と温泉の『プチ旅』に行って来ました。北下浦海岸は、12月から1月にかけて100万株の水仙の花が咲く名所として知られています。
〈三浦半島北下浦海岸にて〉
京浜急行を京急長沢駅駅で下車して、少し歩くと、目の前にドカーンと浦賀水道が広がります。対岸は、房総半島です。
この北下浦海岸は、近代日本を代表する歌人・若山牧水ゆかりの地で、『若山牧水資料館』と『若山牧水公園』があります。
この日は、京浜急行線京急長沢駅から、北下浦海岸の『若山牧水資料館』、『若山牧水公園』の若山牧水歌碑を訪ね、その後、北下浦水仙ロードを千駄ヶ崎まで3㌔をハイキングしました。そして、さらに三浦一族ゆかりの住吉神社を経て、東京湾フェリー久里浜港まで1.5㌔を歩き最終目的地の天然温泉『海辺の湯』に行きました。
〈若山牧水:若山牧水資料館より〉
若山牧水(1858年~1928年)
歌人。宮崎県出身、本名繁。
前田夕暮と共に自然主義歌人として一時代を画した。旅と酒の歌が多い。歌誌『創作』を主宰。歌集に「海の声」、「別離」、「路上」、「芸術か死か」、「山桜の歌」。
〈北下浦海岸から見た若山牧水資料館〉
最初に、『若山牧水資料館』を訪ねました。
正式名称は、『長岡半太郎記念館・若山牧水資料館』で、世界的な物理学者長岡半太郎の別荘跡地で、長岡半太郎と若山牧水の数々の資料を展示しています。若山牧水は、1915年(大正4年)妻の喜志子さんの病気療養のため下浦に転居し、2年間暮らしました。
『若山牧水資料館』では、アシスタントスタッフの高橋道子さんが、丁寧に若山牧水について説明してくださいました。
ここで、私も年表などの資料から若山牧水の歌が、青年時代は哀愁を帯びた旅の歌。家族に恵まれた晩年は、大好きな酒の歌であることが理解出来ました。
〈若山牧水公園の若山牧水歌碑〉
「しら鳥は かなしからずや そらの青
海のあおにも そまずただよふ」牧水
「うちけぶり 鋸山も 浮かび来と
今日のみちしほ ふくらみ寄する」喜志子
『若山牧水公園』の歌碑は、青年時代の代表作で、碑の裏側には、妻の喜志子さんが下浦で詠んだ歌が刻まれ『若山牧水夫婦歌碑』と呼ばれています。
〈北下浦海岸より千駄ヶ崎を望む〉
「幾山河(いくやまかわ)越えさりゆかば 寂しさの はてなむ国ぞ けふも旅ゆく」
「いざ行かむ 行きてまだ見ぬ 山を見む
このさびしさに 君は耐ふるや」
青年時代の若山牧水の哀愁を帯びた旅の歌です。種田山頭火をも彷彿させます。
〈北下浦海岸水仙ロードの水仙の花①〉
北下浦海岸通りは、水仙の花が至るところに群生していました。水仙の花を観賞しながら潮風に吹かれて歩きました。
千駄ヶ崎で北下浦海岸から別れ、東京湾フェリー久里浜港に向かいました。途中で、久里浜の鎮守・住吉神社に寄りました。
三浦水軍の船霊を祀った神社で栗浜大明神と呼ばれ、源頼朝・政子、源頼家も参詣に訪れた古社です。
〈久里浜住吉神社拝殿〉
住吉神社は、弘法大師が三浦半島巡錫のおり、立ち寄った旧跡でもありました。
江戸時代の『新編相模国風土記稿』には、「弘法大師爪切り地蔵」があったと書かれていますが、今は無いそうです。残念でした。
〈住吉神社拝殿の篇額〉
ご祭神は、中筒之男命、金山毘古神、天照皇太神、表筒之男命、須佐鳴尊。
ご利益は、除災招福、航海、漁業、産業貿易、和歌の祖神。
〈境内の住吉神社のご由緒書き〉
住吉神社を後にして、少し歩くと最終目的地の天然温泉『海辺の湯』に着きました。
ちょうど12時でした。京急長沢駅を午前10時40分に出発したので、約6㌔を1時間20分かけて来たのでした。
〈天然温泉『海辺の湯』:たびらいより〉
ちょうどお昼でお腹も空いていたので、先にご飯にしました。天然温泉『海辺の湯』の1階にある地魚料理で評判の漁師料理『よこすか』でお昼ご飯にしました。活気のあるお店でした。色々食べたかったので、『三崎まぐろの山掛かけご飯定食』にしました。
〈三崎まぐろの山かけご飯定食〉
三浦半島と言えば、やはり三崎港の三崎まぐろですね。三浦半島の旅では、三崎まぐろははずせません。
〈名物のかじめ汁と三崎まぐろ:左上↖️の黒いかじめを味噌汁の中に入れて食べます〉
漁師料理『よこすか』の名物は、『かじめ』。千葉県房総半島の金谷のかじめ(海藻)を入れた味噌汁です。かじめは、糖尿病・高血圧、動脈硬化・心筋梗塞の予防になる健康食品だそうです。
〈山かけとそば:三崎まぐろと右上↗️の山かけをご飯に入れて食べます〉
私は、とろろご飯が大好きなので、まぐろの山かけも大好きです。たいへん美味しくいただきました。夏の湯河原温泉のプチ旅でもそうですが、やはり、神奈川県は豊かな海があるので、旅先では地魚料理を食べたいですね。
〈天然温泉内風呂:たびらいより〉
海辺の湯の泉質は、ナトリウム―塩化物―冷鉱泉です。温度は、だいたい40℃位なので、ゆっくり入っていられました。また、横須賀市街から遠いことと、平日だったので客は少なく、のんびりすることが出来ました。
〈天然温泉展望露天風呂:たびらいより〉
日本の旅は、やはり、花と料理と温泉。この三拍子が揃わないと、満足出来ませんね。
これから三浦半島は、三浦海岸の河津桜、田浦梅の里の梅まつりと、花の季節が続きます。また、機会があればプチ旅をしたいと思います。
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『ユズちゃん日記』第153話「朝ご飯」
〈スープを舐めるユズちゃん:1月20日〉
1月31日に、ユズちゃんが来たことを前回書きました。2月1日の日もユズちゃんは来ました。私が帰って来ると、隣の屋敷の庭から駆けて来ました。両日とも気温が15℃を越える暖かい日でした。
〈焼きかつおを食べるユズちゃん:1月31日〉
このことから、ユズちゃんは、気温が15℃を越えると外へ出て来るのだと思われました。ところが、2月7日の午前5時、気温3℃の寒い朝、ユズちゃんが来ました。
以前の朝ご飯の時間でした。思い出したのでしょうか?
〈私の2階の寝室にて:23年12月〉
昨年夏から秋にかけて、ユズちゃんと一緒に暮らしました。ユズちゃんは、午後6時半、私の帰宅を待ってやって来ました。そして、ご飯を食べると2階のリビングで、夜中の2時まで休んでいました。そして、トイレのためか出て行きました。しかし、午前4時半に帰って来ると朝ご飯を食べ、私の出勤に合わせて出て行きました。
〈2階の私の寝室にて:1月3日〉
そのような生活を思い出したのでしょうか?
朝ご飯のカリカリとおやつの焼きかつおを食べて帰りました。もうすぐ、昨年、ユズちゃんと最後にさくらの公園で会った2月14日がやって来ます。