〈満福密寺勝敵不動明王:満福密寺より〉

1月28日の日曜日、小田原市中里の真言宗延寿山成就院満福密寺の火祭りに行って来ました。コロナ禍で2年間中止になり、昨年より再開されました。私は、4年振りの参加になりました。

〈門前に立つ満福密寺の解説板〉

満福密寺の火祭りは、新しい年を迎える前に、1年間の厄を全て焼き払い、「家内安全」・「無病息災」を祈願する修験道の行事です。また、火伏呪法による火難除けの修験道の行事でもあります。


〈山門前のビルマよりもたらされた狛犬〉
〈山門の延寿山の扁額〉

満福密寺は、鎌倉時代の建長6年(1254年)創建の古刹です。御本尊は、勝敵不動明王。本山は、京都の東寺(教王護国寺)で、高野山金剛峯寺と並ぶ真言宗の名門です。


〈境内の紅梅の花とつぼみ〉

総門から参道を進み、ビルマよりもたらされた珍しい1対の狛犬が出迎える山門を入ると、境内では梅の花がちらほら咲いていました。また、境内の道場では、柴燈大護摩供修行(さいとうだいごまくしゅぎょう)の準備が出来ていました。

〈柴燈大護摩供修行の斎塔〉

柴燈大護摩供修行では、修験者による真言宗当山派醍醐三宝院流の山伏問答、宝斧式、宝剣式、宝弓式の呪法と、火渡りが行われます。


〈本堂の満福密寺の扁額と鰐口〉

最初に、香炉でお線香をあげ、次に鰐口(わにぐち)を叩いて、御本尊の勝敵不動明王に般若心経を読経しました。

〈柴燈大護摩供に投じる護摩木〉

そして、柴燈大護摩壇供に投じる護摩木を求め、『厄難消除』の祈願文を書き、本堂に上がりました。


〈法螺貝を立てながら入場する修験者〉

午後12時、法螺貝の音を立てながら境内に修験者が入場して来ました。そして、本堂に上がって来ました。法螺貝は、吹くと言わず立てると言います。


〈藤原慈舟師を導師とする護摩祈祷〉

〈護摩壇に炎が上がる中、修験者の読経と太鼓の音が最高潮に達っしました〉

〈本堂内の信徒をお加持して回る修験者〉

護摩壇に浄炎が立ち上ぼり、修験者の読経と太鼓の音が最高潮に達っしました。私も一緒に読経と真言を唱えました。そして、修験者が本堂内の信徒をお加持して回ると、無事護摩修行は成満しました。

〈境内の道場に勢揃いした修験者〉

〈修験道の奥義の呪法を見る修験者〉

本堂での護摩修行の後、境内の道場に場所を移しました。ここで、山伏問答、宝斧式、宝剣式、宝弓式など修験道の奥義を披露しました。そして、祈願文奏上の後、斎塔に火が入れられました。

〈柴燈の山に火を入れる修験者〉
〈斎塔からもうもうと立ち上ぼる煙〉

〈斎塔から立ち上ぼる猛煙と猛火〉

〈全ての悪いものを焼き尽くします〉

修験者の読経と真言の唱和の中で、斎塔から猛煙と猛炎が立ち上ぼり、あらゆる災いと煩悩が焼き尽くされて行きました。そして、火が落ち着いて来ると、修験者の火渡りが始まりました。最初に、藤原慈舟先達が日本刀の白刃を振りかざし、火の中を走り抜けました。そして、次々と修験者が渡って行きました。


〈日本刀の白刃を振りかざし火渡りをする藤原慈舟先達〉

〈読経と真言を唱え火渡りを見る修験者〉

修験者の火渡りの後、信徒の火渡りが続きました。こうして、今年の火祭りも無事に成満となりました。藤原慈舟先達は、毎年3月28日に愛川町の八菅山で行われる火祭りの道場も仕切っており、現在神奈川県の修験道の第一人者であります。



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『ユズちゃん日記』第152話「おやつ」


〈1月31日:おやつのスープを舐めるユズちゃん〉
1月20日の大寒の日、寒中見舞いにやって来たユズちゃんでしたが、おやつの味が忘れられないようで、31日、2月1日と2日続けてやって来ました。昼間暖かい日は、外に出て来るようでした。大好物のおやつのスープを舐め、焼きかつおを食べました。


〈おやつのスープは綺麗に舐めました〉

ついでにカリカリも与えると、半分くらい食べました。やはり、目当てはおやつでした。
2月1日の日は、私の仕事帰りを待っていました。私の車のエンジン音を聞いて、隣のお屋敷の庭から走って来ました。


〈おやつの焼きかつおを食べるユズちゃん〉

おやつを食べた後、しばらく家の台所にいましたが、やはり、居住環境が現在お世話になっている家の方が良いのでしょう。猫は家に付くと言うのは本当です。そのうちに帰って行きました。また、春になり暖かくなれば、毎日おやつを食べに来ると思います。