いじげんのむかしばなし | マグマ・フレイムのブログ

マグマ・フレイムのブログ

ブログの説明を入力します。

 1
 
 むかしむかしよりはるかいにしえ

 とあるせかいのにんげんたちは、ねがいをかなえてくれるまほうのほうせきをつかっていました。
 ほうせきに「たくさんさかながつれるつりざおになれ」とねがえば、ほうせきはそのとおりのつりざおになった。
 「やがつきないゆみになれ」とねがえばいくらうってもつきることのないひかりのゆみやになった。
 おいとしをおそれたものが「ふろうふしのくすりになれ」とねんじてのめば、かれはふろうふしのからだをてにいれた。
 「じぶんいがいのひとがはいれないとびらになれ」といえば、まどからのしんにゅうもとめてくれた。
 どんなかたいまもりもつらぬく「さいきょうのほこになれ」といえばさいきょうのほこになった。
 どんなこうげきもとおさない「さいきょうのたてになれ」といえばさいきょうのたてになった。

 しかしほうせきをつかうのがへたなひとはふろうふしのくすりをつくることはできなかった。
 そしてほことたてがたたかえば、同じものからつくられたものどうしりょうほうがこわれた。
 じぶんいがいはいれないとびらも「なんでもあけられるかぎ」をつくればあけられた。
 そんなふしぎなほうせきでせいかつするひとびとは、そんざいしないほうせきのかみさまにかんしゃをこめてむらいちばんのほうせきをささげた。
 いるはずがなかったほうせきのかみさまはささげられたほうせきからうまれ、じぶんにかんしゃしてくれたひとびとにかんしゃしてほうせきをつくってあげました。


 2

 ときがたち、ほうせきをもつひとびとはせんそうでまけしらず。
 むらはたおしたむらやまちをとりこみ、おうこくやていこくまでとりこんだ。
 じぶんたちのほしをせいふくしたひとびとはこんどはほかのほしともたたかい、あっというまにしょうりした。
 そのせかいはほうせきをもつかれらによってせいふくされたが、ほかにせかいはじゅういっこありました。
 じゅういっこのせかいもあっというまにほうせきをもったひとびとにしはいされました。

 こうしてじゅうにのせかい、ひとつのじげんをしはいしたひとびとはさいしょのほうせきをもつひとをたたえました。
 ですがほうせきをつかっていたむらのひとびとは、おいによってほとんどがなくなってました。
 そこでのこったかれらを『ななかしこ』と『ななかしこのおう』とよびました。
 そしてほうせきのかみさまはそのじげんでいちばんえらいかみさまになり、みんなのためにはたらきました。

 ななかしこたちは、いそがしいほうせきのかみさまをたすけるためにけんきゅうをしてました。
 ちいさなほうせきをあつめ、すこしといえどほうせきのかみさまのからだのかけらをあわせてあたらしいかみさまをつくりました。
 そんな『つくられたかみさま』はほうせきのかみさまのこどもとしてとてもかわいがられました。
 ほうせきのかみさまよりもつよく、ほうせきをつくるかみさまをたのしそうにてつだいました。


 3

 あるひ、よくぼうがおおいじしょうおうさまがあらわれました。
 かれはまだほうせきをつかうむらのときからいきていたひとでした。
 しかしなまけもので、ほうせきをたにんからむりやりうばってつかうわるいひとでした。
 しかもわるいおうさまはよくぼうがおおく、すぐにつかいつぶしてしまいます。
 ならばおおきなほうせきにたくさんのほうせきをつくるきかいをつくればいいとひらめきました。
 そこでかみさまがおおきなほうせきからうまれたとおもいだし、かみさまをころしてうばいとろうとおもいました。

 わるいなかまときょうりょくし、ひとびとをおどしや、ほうせきでせんのうしてみかたにつけました。
 つぎつぎとせかいをうばいとり、ひとびとをむりやりみかたにつけ、ほうせきのかみさまのみかたはほとんどいなくなりました。
 しかしほうせきのかみさまをころすちからはわるいおうさまはもっていなく、ならほかのかみさまをしはいしてころさせればいいとおもいました。
 わるいおうさまはねがいのほうせきでつくられたかみさまをしはいし、ほうせきのかみさまをころさせました。
 こうしておおきなほうせきはわるいおうさまのものになってしまいました。


 4

 ななかしこたちにたすけられたつくられたかみさまは、おおきなほうせきにのろいをかけていきました。
 わるいおうさまはほうせきののろいなどしらずにたくさんのほうせきをつくるきかいをつくりだそうとしました。
 のろいにかかったほうせきはおうさまのねがいをかなえましたが、うまれたほうせきはかいぶつになりました。
 ぎんはんとうめいのかいぶつはにせもののいのち……フォルスとなづけられました。
 フォルスはつぎつぎとしゅういのものをたべはじめ、さいごにはせかいもたべてしました。
 つくられたかみさまはわれをわすれ、ななかしこたちもふくめたじげんじゅうのひとをのろいました。

 かつてのえいこうはすべてきえさったじゅうにせかいのじげん。
 ひとびとはじげんをこえ、フォルスとつくられたかみさまからにげました。
 フォルスはそれでもおいかけて、べつじげんのせかいやかみさまもたべつくしました。
 われをわすれたかみさまもつぎつぎとフォルスをつくりだし、たくさんのじげんがたべつくされました。
 あくむのようなせかいのなかで、いきのこったべつじげんのかみさまたちもぜつぼうしてしまいした。


 5

 てんしもあくまもかんけいなくともにてをとりあうほど、いきるのがたいへんなじだいだった。
 どこかとおいべつじげんでくらしていた『にっしょくのめをもつかみさま』がそれをききつけあらわれた。
 にっしょくのめをもつかみさまはつくられたかみさまをとめ、こころがやすまるまでふかいねむりにつかせてあげました。
 そしてたくさんいたぎんのかいぶつたちもにっしょくのめをもつかみさまがいのちをかけてふういんしました。
 ふういんからにげたぎんのかいぶつはすこしながらいましたが、おおくのじげんがたすかりました。

 ひとびともかみさまもかんけいなくにっしょくのめをもつかみさまはあがめられ、かみのおうさまとよばれました。

 おしまい。