鍵
夕方5時頃に騒がしい声がすると思えば長老がやってきました
なにかトラブルがあったようです
話によれば
朝2度寝をして、デイ・サービスに行くのが遅れ家まで迎えに来てもらったそうです
そのために鍵を忘れて家を出てしまい
一緒に住んでいるお孫さんが帰って来るまで、家に入れないそうです
そのお孫さんは、今日は仕事が休みで、そんな日は帰りが夜中になるそうです
と言うことは、家に帰れない
整骨院に入るなり、お孫さんの勤め先の電話番号を調べ
「ちょっと、電話を貸してな~」と言いながら
電話をしていました
もうスグ96歳になるとは思えないほど、しっかり話していました
会社に電話をして、どなたかにお孫さんの携帯番号を聞こうとしているのです
こんな時代ですので、イタズラなどと思われるといけないので
最後は電話を代わり
こちらの名前と電話番号を相手の方に伝えました
電話を切ってから
長老は、ブツブツとつぶやいていました
「そして、ちょっと掛けてみるわー」
と言って電話をしていました
それは、お孫さんの携帯の番号を思い出したらしいのです
留守番電話になって、メッセージを残していたので、診察券に書いてある
うちの整骨院の電話番号を指差すと
「整骨院にいてるから電話ちょうだい」
と番号を言ってました
久保の本音
「携帯の番号なんか、思い出されへんやろー」でした
しばらくすると、お孫さんから電話があり
一応、聞いてみると
思い出した電話番号が合っていたのです
「うっそー」
さすが長老
晩の8時に迎えに来てくれることになり、一安心
やっと、治療が始まります
ベットに入ってからの言葉は
「今晩は、ここに泊めてもらおうかな~」
と余裕の言葉が出ていました
8時までの時間
デイ・サービスから持って帰ってきた折り紙をおとなしく織っていました
夢中で織っている姿は
幼稚園の子供のようにも見えてしまいます
8時ちょうどにお孫さんが迎えに来て
めでたし、めでたし
でした
でも
人の携帯電話の番号覚えてますか?
久保は
自分の番号しか言えません
これって、普通ですよね!