こんな言葉に出会いました。

 

「居て・捨てて・語る」

 

 

劇団四季の創設者・浅利慶太さんが、
俳優に語ったとされる言葉だそうです。

 

舞台の上で

ただそこに「居て」
余計なものを「捨てて」
大切なものを「語る」

 

その在り方を表した言葉。

 

 

これを聞いたとき、
「これ、アートにもそのまま当てはまるかも」って思ったんです。

 

 

まずは「居て」

 

作品をつくるとき、
ちゃんと“今ここ”にいるかな?って。

 

過去の評価が気になったり、
未来のことを考えて不安になったり。

 

でも本当は、

線を引くその瞬間、
色を置くその瞬間に、

「今の自分」がちゃんといること。

 

それがすごく大事なんじゃないかなって思います。

 

 

次に「捨てて」

 

描くときって、

テクニックに頼ったり、
「これが自分らしさ!」っていう表現に
こだわりすぎてしまうこと、ありませんか?

 

でも、

本当に伝えたいものに近づくには、
そういうものを一度手放してみる。

 

ただの線。
限られた色。

 

そんなシンプルな中に、
ふっと本当の自分が出てくる気がするんです。

 

 

そして「語る」

 

アートって言葉は使わないけれど、
たくさんのことを語っていると思いませんか?

 

静かなものもあれば、
激しいものもある。

 

そのときの想いが、
そのまま表れている。

 

 

表現って、

自分と向き合いながら
「これでいい?」って問い続けること。

 

(なかなか満足できないんですけどね…笑)

 

でも、

そこに純粋な気持ちがあれば、
見る人にも何かが伝わる気がします。

 

「なんかいいな」
「わかる気がする」

 

そんなふうに感じてもらえたら、
それでいいのかもしれません。

 

 

そういえば昔、
教授にこんなことを言われたのを思い出しました。

 

「スケッチはたくさんしなさい。
でも、いざ描くときは
それを一度手放して、何も見ないで描きなさい」

 

 

これもまさに
「居て・捨てて・語る」ですね。

 

ときどき立ち返りたくなる、
在り方の原点のような言葉です。

 

 

 みなさんは、
何かを表現するとき、
どんな“在り方”を大切にしていますか?

 

一筋:静かな中で、何かが降りてきた。