🎼あびクラシック🎹
「直感」でふれていた音楽のはなしその②
～扉をあける～
🎵クラシック音楽にまつわる思い出いろいろ🎵
前回(その①)クラシック音楽の勉強を始める「いきさつ」を、紹介させていただきましたが、今回はその続きのはなしです。
ピアノだけではなく、様々な「お稽古ごと」には「発表会」という、日頃の成果のお披露目をする場があります。
一人黙々と練習した事を、人様に見て頂き拍手をもらい、モチベーションをあげる大切な場となります。
普段、練習をしている時にある程度の「目標」を設定して、やる気を出す…。私自身、そんな感覚でやっていました。
スポーツであれば、試合や大会に出て日頃の成果を見せる❗という、感じかと思います。
しかし、試合同様、必ずしも勝つ訳でも、成功する訳でもない。人前で大失敗をし、心もプライドもズタズタになる事もあります。
来場されていた方に酷評されてしまう事もあります。二度と出たくないと思ったり、辞めたい気持ちになったり、トラウマになってしまったり。
その一方、一人でも「よかったよ！」と言って下さる方がいると、それだけで、やっていてよかった！次も頑張ろう…という、気持ちになります。
たった一人の賛辞が力になる。と、同時に、たった一人の批判が全てを停滞させてしまう。
「言葉」とは、諸刃の剣(もろはのつるぎ)なのだと、いつも痛感します。
音楽だけではなく、様々なパフォーマンスやスポーツは、お客様(観客)という、受けて下さる方々がいて成り立つ部分があります。
ラジオ番組のリスナーや、テレビの視聴者、本の読者、映画の観客…などなど。
長く色々やっていると、何を伝えたらよいのか？何を伝えられるのか？と、いつも考えます。
もちろん、全ての人と相性がよいわけではないので、百人の中で一人か二人、気に入って下さる方がいれば、とてもありがたい事なのです。
話は戻りますが、子供の頃、二回目位にでた発表会のおはなしです。
幼少期から師事していた先生は「スパルタ式」の大変怖い先生でした。更に、学術的な研究をされている方でもあった為、発表会でも色々、研究発表的な事をさせられていました。
発表会にはテーマが決まっていて、内容は子供には楽しくない。
その時のテーマは、「バッハ・モーツァルト・ベートーベン」について。出演する生徒が3班にわけられ、それぞれの曲を一曲ずつ披露し、各作曲家について調べた事を発表する。私は「モーツァルト」の班。
当然、親も一緒に調べる事になるのですが、子供の時は、ベートーベンの苦悩も、子供が沢山いるバッハも、波乱万丈なモーツァルトの人生も理解不能。(今ならわかる😅)
父兄が描いた作曲家の絵を(学校の音楽室に飾られているあの感じです)会場に掲示するという、親子共々大変なものでした。
その時の思い出も、怒られてばかりで、その後、三人の大作曲家は私の苦手な作曲家になっていきました。
その発表会では子供による「聴音」のパフォーマンスがありました。
「聴音」(ちょうおん)とは、ピアノで弾かれる音を聞き、譜面に書いていく、音楽の基本勉強となるものです。(これは、音大など、音楽科の学校の入試の必須科目です。)
幼稚園児のスタイル(クレヨンしんちゃんみたいな格好)で、先生の弾く音を、ホワイトボードに貼られた五線紙に、ステージ上で書いていく…というパフォーマンスでした。
(昭和の文化をご存知の方でしたら、水森亜土さんの「お絵書きパフォーマンス」や、ケーシー高峰さんの、黒板をガラガラ引きながら登場するパフォーマンスをご想像ください。)
出ていた当人である私にとっては、全く楽しくない…。ただ、写真を撮る父の姿がとても嬉しそうでしたので、今は、他界した父との思い出の一つとなっています。
私の師事していた先生に言われていた言葉は、いつも否定的な事ばかり。
具体的に言うと「あなたなんて駄目だ」「あなたなんて大したことない」必ず、「あなたなんて…」の言葉から始まり、その言葉は鎖の様に心を縛り付け、長い間、呪縛となり苦しめられる事になりました。
幼少期にかけられる言葉の重さ…。
身をもって痛感しています。
このブログのプロフィールにも、書かせて頂いていますが、私は、アメリカのスケーター、ジェイソン・ブラウン君を数年前より応援しています。
ジェイソン君は幼少期にコーリ・エイド先生という、素晴らしいコーチと出会い、ソチ五輪代表選手(団体銅メダリスト)全米選手権チャンピオン(2015)になっています。
コーリ先生の指導エピソードを色々と知る度に、いつも思う事があります。
「もし、自分の幼少期にこんな先生に出会っていたら、自分の世界が変わっていたかもしれない」と。
人生において(特に子供の頃)出会いという事の重要性を考えてしまいます。
自分自身を振り返ってみると、転機になる出会いは沢山あります。良い出会いも、悪い出会いも。
全てを含めて、人生の旅は進んでいくのだなあと、今は実感しています。
🎵次は「魔王」との遭遇のはなし…の、予定です。お読み頂き、ありがとうございました🙇🙇
BeAmbitious⚓
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