星の王子様のバラを演じられた櫛田育良選手のパフォーマンス


以前、他の国内大会などをご覧になられた方から、
とてもすてきなパフォーマンスをされる選手がいると伺い、
気をつけて拝見する様になりました。

華やかなスタイル、
豊かな表現力、
素晴らしい演技力をあわせもたれた方でした。

その選手は2024年の世界ジュニアへ出場されておられました。

 

 

フリーのプログラムは、

フランスの作家サンテグジュペリが残した名作「星の王子様」にでてくる赤いバラを演じるパフォーマンスでした。



赤いバラのモデルは作者サンテグジュペリの奥様説(不仲説があったりする)があります。

作品は第二次世界大戦、戦争の時期に執筆されています。

作者サンテグジュペリはパイロットとして活躍されていた方で、砂漠に不時着した経験等を描いた作品もあります。


 

 


 

 

「星の王子様」という作品は子供むけの作品、というイメージも多くありますが、

作品冒頭には戦時下で大変な状況にあるユダヤ系の友人レオン・ウォルトへの献辞が添えられています。


サンテグジュペリはパイロットとして従軍し

終戦前の時期に行方不明になっています。


献辞を捧げられた友人は戦争を生き延びますが、

2人の再会は叶わず一つの作品が残りました。


「星の王子様」にでてくる赤いバラは、

王子様をふりまわし、わがままで、

はなやかで、寂しがりやで…

でも、実は弱い花…


バラのいる自分の星をはなれて、

色々な星を巡る旅に出た王子様が

最後にたどり着いた星が地球の砂漠。


バラは本当は弱くて寂しいんだ、という事に気付いた王子様は、


面倒をみた相手は最後まで面倒をみないと、、

バラのために風よけのついたてをたててあげなきゃ、本当は…と、

作品のラストで、

バラのいる遠くの星へ帰っていきます。


櫛田選手のプログラムは、
華やかで、わがままで、寂しがりやな美しい赤いバラの花をすてきなパフォーマンスであらわされておられます。

https://youtu.be/9zdDk4bvMbI?si=h0BYUSgWQhDNW35F 


https://youtu.be/S8IgUD0yptc?si=YguE4xoEXZGLgP7B 


当方が昨年、拝見したプログラムの中でも、
特にお気に入りの作品になりました。


Best of Luck!!


*️⃣追記*️⃣

「星の王子様」の日本初の翻訳は内藤あろうさんによるものです(挿し絵は作者サンテグジュペリと言われている)


 

内藤あろうさんの関連本もあります↓

 

*️⃣近年、権利関係が切れ複数の翻訳版が出ています。

 

 


 




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