アバイブーベ
で使用されているハーブをご紹介しています。
今回のハーブは、ガランガです。
名前の響きよりずっと繊細で綺麗な花ですね。
タイの代表的なハーブ、トムヤンクンにも使われているガランガは、
しょうが系に属するハーブで東アジアに生育します。
インドネシアではスパイスとして伝統料理にも使用され、
中国では消化を助け、皮膚の炎症を和らげるといわれて
中国の漢方薬リストに何百年も前から入っています。
主な成分は、シネオール、ピネン、カジネンで、東洋医学では鼻や喉などの
粘膜の炎症や呼吸疾患などの薬に処方されます。
また、東南アジアではすりつぶしたガランガとライムで作る飲み物が
強壮剤として飲まれています。
昔はおなかにガスがたまった時などにもよく使われていました。
タイの伝統医学としてタイ式マッサージ・ハーブ療法があります。
そのタイハーブの中にこのショウガ科のハーブをたくさん使っています。
代表的な物で、ガランガ(体内温度の調整)・ポンツクショウガ(筋肉の緊張の緩和)などがあり、
日本のショウガ(発汗作用)もよく使われます。
アバイブーベでは、ガランガ根茎から、肌にエネルギーとバイタリティーを与え、
殺菌作用がありお肌を清潔に保ってくれるエッセンシャルオイルを抽出して化粧品を作りました。
また、揮発性オイルを含んだエキスには保湿成分もあり肌の潤いを保つということで、
石鹸にも使われているのです。
大変うれしいことに、優しいガランガの香りと殺菌・消毒効果は、誰もが経験する
靴を脱いだ時に出る不快なあのニオイを抑えるフットスプレーの役目もします。
お出かけ前にガランガのタルクパウダーを足裏に軽くまぶしておけば、安心ですね。
もちろん、その優しい香りはフレグランスにも多く用いられています。
あの、ミラノのファッション・ブランド、ジョルジオ・アルマーニはアーヴァンで
モダンなスパイス・ハーブとしてガランガをフレグランスに。
大人気のブルガリのブルーシリーズは上質なガランガのエッセンスと融合しています。
タイ産のショウガであるガランガには、遺伝子の突然変異を防ぐ働き(抗変異原作用)
があることが、国際農林水産業研究センターとタイの共同研究でわかったそうです。
シネオール
こころよい芳香と味を持つことから、食品添加物・香料・化粧品に利用されます。
口中清涼剤やせき止めにも配合さ、炎症や痛みを和らげる作用があります]。
また、白血病細胞を殺す作用を持つと報告されています。
ピネン
名称は松(pine) に由来し、その名の通り松脂の主成分であるほか、
多くの針葉樹に含まれ特有の香りのもととなっています。
香料や医薬品の原料となります。
カジネン
鎮静作用、抗炎症作用があります。