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前回の続きです。

中国やイスラエルが国家の監視体制を強化してコロナウイルス拡大阻止を図ったとは別の方法で拡大阻止を実現した国もあります。

ハラリ氏は具体的に台湾、シンガポール、韓国といった国をコロナウイルスを封じ込める取り組みで大きな成果を上げた国として挙げています。

残念ながら日本は目下感染者が急増中です。
コロナ拡大に国家が成果を上げたとはまだ言える状態ではありません。

これらの国は広範な検査を実施し、国民に誠実な申告を求め、情報を収集し対策を実現した。
国民の協力を得たことがコロナ拡大阻止に奏功したとハラリさんは述べています。

国家の国民への監視強化と違反した国民への嚴しい処罰だけがコロナ阻止の方法ではないよ! とハラリ氏は言っているわけです。

これは私見ですが、ハラリ氏は母国イスラエルのコロナ拡大阻止を目的とした国民監視体制強化にかなりご立腹なのかなと感じました。

国民に科学的な根拠や事実を正確に伝え、国民が国家を信頼していれば、国家が徹底した監視体制を敷かずとも、国民はウィルス拡大を阻止するために正しく行動を制限するのだと述べています。

国民が国家(政府)を信頼している国ならば、国民は国家に協力して自らの健康を確保することができる。

無責任な政治家の国は、国民が正しい行動を取ると信じてないから国を守るには必要だとして独裁主義的な道を歩もうとする。

習近平、プーチン、トランプ、金正恩などなど、、

昨今の世界の国のトップが独裁主義に進みつつある状況の中で、突然起こったコロナ拡大がこうした独裁の流れに拍車をかけている現状にハラリ氏は強い危機感を持っています。

ハラリ氏が世界に対して提起しているもう1つの選択が、「国家主義的な孤立」か「グローバルな結束」です。

「ウィルスに打ち勝つには情報を共有することが重要!
国を超えた協力以外に方法は無い」

このようにハラリ氏は主張しています。

「もし日本が新型コロナウィルスのワクチンを世界でいち早く開発できたら日本が大儲けできるし、世界で評価されるだろうなぁ」

皆さん最近こんなこと想像したことありませんか?
私はあります。

愛国心だけじゃだめなんだよ、どこの国の利益でもないんだ、世界の危機なんだから世界各国が協力して英知を集めて危機に対処しなきゃいけないんだよ!

これがハラリ氏の主張です。

過去の金融危機やエボラ出血熱の時には、アメリカが世界のリーダー役を担って世界的な危機を克服してきました。

しかし、今のアメリカはその役割を放棄して、アメリカを再び偉大な国にする方が重要だという立場を隠そうともしていない。

このようにハラリ氏は述べています。

アメリカが抜けた穴を他の国々が埋めなければならない、そうしないとコロナ感染拡大阻止は難しくなるし、危機は長期化する

しかし、具体的な方法はありません。

「全ての危機はチャンスでもある。
新型コロナの流行により、グローバルな分裂が重大な危機をもたらすと人類が理解することを願う」と最後にハラリ氏は述べています。

やはり今時代の大きな分岐点にあることは間違い無いようです。