日本酒通では大変有名な『十四代』と同じ蔵元(高木酒造)の特撰本醸造酒『朝日鷹』を知り合いから頂いた。貴重なお酒なので、どうしたもんか?と考えていたが、小林勇の『蝸牛庵訪問記』を新幹線の中で読んでいたら、雉酒に出くわした。
雉酒について書かれているのは『小林勇文集第二巻』では26ページから29ページ。講談社文芸文庫の『蝸牛庵訪問記』だと39ページから43ページで昭和七年の「雑誌・雉酒」を読まれる良い。因みに講談社の文芸文庫は平気の平左で1000円を超えるので古本でしか買わない。
初めて知ったが「雉」(きじ)は日本の国鳥なのだ。日本書記・神代下(兼方本訓)「無名雉を遣わして、伺しめたまふ」とあり、伊勢物語九十八には「九月許に、うめのつくり枝にきじをつけて奉るとて」とある。
雉の肉は、古来から食用肉では最高とされていたようで「お雉さま」(公家言葉集存)として宮中の元日最初の食事に添えられてきた。現在でも宮中元旦「晴れの御膳」の儀の後に出される「御祝先付の御膳」には、雉酒が添えられている。この膳の本膳は、小串鰤焼き、浅々大根、菱葩(餅)。二の膳には雉の胸肉を焼いて熱燗を注いだ雉酒と、割伊勢海老、福目煮勝栗が添えられる。
雉酒は、「雉の羽ぶしの肉とか、その他よく運動し使われるところの肉を刺身のようにして、それを焼く。一方上等の酒をあつかんにして、コップの中に入れておいた雉の肉にさっとそそぐのである。その熱燗が丁度飲み頃になるまでには雉の肉からよい香りと不思議な味が出てくる。この酒の味のよさ、酔心地のよさは、ヒレ酒とか、海鼠腸酒などの比ではない」。雉酒は、理研の大河内が水郷での猟で得た鷭を利久煮を食する座で出されだが、この酒は幸田露伴、寺田寅彦と小林勇らが楽しんだ。
雉で思い出すのは、キャノングローバル戦略研究所の湯原先生と東京理科大OBの皆さんと行った秩父の「きじ亭」だ。雉肉は確かに美味しかった、本当に。この時、同席されたのが、東芝で日本語変換を実装した森先生。将にプロジェクト-Xの御仁だ。
湯原先生は、2015年11月18日に逝去された。内閣参与(内閣官房総合海洋政策本部 参与会議 参与)になられた時の総理大臣名の任命書を見せていただいた事を、昨日のことのように思い出す。
雉酒について書かれているのは『小林勇文集第二巻』では26ページから29ページ。講談社文芸文庫の『蝸牛庵訪問記』だと39ページから43ページで昭和七年の「雑誌・雉酒」を読まれる良い。因みに講談社の文芸文庫は平気の平左で1000円を超えるので古本でしか買わない。
初めて知ったが「雉」(きじ)は日本の国鳥なのだ。日本書記・神代下(兼方本訓)「無名雉を遣わして、伺しめたまふ」とあり、伊勢物語九十八には「九月許に、うめのつくり枝にきじをつけて奉るとて」とある。
雉の肉は、古来から食用肉では最高とされていたようで「お雉さま」(公家言葉集存)として宮中の元日最初の食事に添えられてきた。現在でも宮中元旦「晴れの御膳」の儀の後に出される「御祝先付の御膳」には、雉酒が添えられている。この膳の本膳は、小串鰤焼き、浅々大根、菱葩(餅)。二の膳には雉の胸肉を焼いて熱燗を注いだ雉酒と、割伊勢海老、福目煮勝栗が添えられる。
雉酒は、「雉の羽ぶしの肉とか、その他よく運動し使われるところの肉を刺身のようにして、それを焼く。一方上等の酒をあつかんにして、コップの中に入れておいた雉の肉にさっとそそぐのである。その熱燗が丁度飲み頃になるまでには雉の肉からよい香りと不思議な味が出てくる。この酒の味のよさ、酔心地のよさは、ヒレ酒とか、海鼠腸酒などの比ではない」。雉酒は、理研の大河内が水郷での猟で得た鷭を利久煮を食する座で出されだが、この酒は幸田露伴、寺田寅彦と小林勇らが楽しんだ。
雉で思い出すのは、キャノングローバル戦略研究所の湯原先生と東京理科大OBの皆さんと行った秩父の「きじ亭」だ。雉肉は確かに美味しかった、本当に。この時、同席されたのが、東芝で日本語変換を実装した森先生。将にプロジェクト-Xの御仁だ。
湯原先生は、2015年11月18日に逝去された。内閣参与(内閣官房総合海洋政策本部 参与会議 参与)になられた時の総理大臣名の任命書を見せていただいた事を、昨日のことのように思い出す。