楽しい宴もいつかは終わる。それが平日なら尚そうである。

俺をやっつける使命を果たした二人の刺客は、まだ終電でもないのに宴に終止符を打ち、満足気にホテルへと帰っていったのであった。



うそうそ。俺らの仕事を心配してくれて、早めに解散してくれはりました。ったくどっちがホストやねんな。申し訳ないっ

しかし、その気遣いを無にする一人のオッサンがいました。

電車で来たそのオッサンは、もちろん帰りも電車に乗ります。たった1駅の長い大冒険が始まるとも知らずに。





ここからは、状況証拠をもとにした一部想像ありの実況中継です。



実況(以下、実):さあ、電車の扉が開きました。人影まばらな始発駅、何なく扉のそばの端っこに座りました。

解説(以下、解):ここは肘もたれられるんでオッサンお気に入りなんですねー。

実:さあ、扉が閉まり、ゆっくりと電車が走りだします。

解:オッサンの向かって右から左へです。これ重要ですよ

実:加速速度が落ち着き、電車はリズミカルな音を奏で始めまし・・・・おーっと!オッサンの首がガクッと落ちたーっ!これは!?解説の眠レンジャーさん!?

解:瞬殺です。気が張ってる飲み会の帰りによく見られますねー。

実:たった1駅が我慢出来ないんでしょうか。我々一般ピーポーには信じ難い光景です。
そして、降りるべき駅名がコールされました。オッサンどうするんでしょう

まだ起きない。・・・・んー、まだ起きない。電車のスピードは限りなく落ちてます。まだ起きない!

解:いよいよココ勝負ですよ

実:さあ、電車の扉が・・・・今開いたっ。まだ起きない!?これは危ないんじゃないですか?

解:危ないですねー、でもまだ駆け込み下車という裏技もありますからねー、とにかく心配です。

実:おっと、ここで発車のベルが高らかに鳴り響くぅぅ!頑張れオッサン!起きろ!起きるんだ!

解:立て!立つんだ、ジョぉぉぉーっ

実:さあ、ベルが鳴り止む!扉が・・・・あーっと、オッサンが奇跡の、奇跡のー・・・・寝返りかいっミ(ノ__)ノ=3

・・・・起きれませんでしたねー。こうなったら次の対策を考えなおさないといけないですよね?眠レンジャーさん

解:いやぁ、こうなったら何も出来ないです。オッサンの行く末を見守るしかないですね。

実:そうですか、わかりました。ここからはダイジェストで送りたいと思います。

~30分後~

実:とうとう終着駅ですよ。大丈夫なんですか?これは

解:ここは終着駅であると同時に始発駅なんですよ。壁タッチ状態で来た道戻るんですよ。オッサンにはラッキーですよ。

実:命拾いですねー、いやー、よかった。まさに青天の霹靂ですね。

解:違うやろっ凸(`O´*)

実:・・・・

解:それでも油断出来ない状況ですよ。残り時間が・・・・

実:と言いますと?

解:この電車は間違いなく終電です。私の記憶では終電は奈良まで行かず、途中の王寺止まりだったはずなんですが・・・・

実:おーっと、オッサンが今、目覚めましたー!辺りをキョロキョロ、そして左から右へ動く景色に気付きました!

解:さあ、どうする?

実:おっと、観念したのか、再び首がガクッと落ちたぁぁぁ

解:恐らく彼は王寺からタクシーで帰る羽目になるんでしょうねー、いや、残念です。

実:それではこの辺で失礼します。皆さん、酒は飲んでもノマノマイエイ♪

解:古っ





どこがちょっとやねん。