【卯辰山界隈の風物詩・金澤萬燈行列】
私の住む卯辰山中腹に鎮座する日蓮聖人銅像が建立されているお寺で今回取材がありました
萬燈行列が50年ぶりに復活し金沢東山寺院群、茶屋街を通過し卯辰山の日蓮像まで纏や太鼓をもち練り歩く行事を復活初回から参加させていただいた縁や絆が今も続いています
この卯辰山に鎮座する大きな日蓮像は大正7年に完成し、村雲御所10世日栄猊下(明治天皇の伯母君)が大導師のもとに除幕式が挙行、台石正面の題字はそのために揮毫されたもの。同宗唯一の門跡寺院(皇室一門や公家の方が出家して住職を務める)の村雲御所は現在近江八幡宮の山頂にあり、先日伺い、松田尼僧執事にご案内していただきました。日栄尼公猊下の書格ある作品が各部屋に飾られていました。また、翌日伺った比叡山延暦寺は鎌倉仏教宗祖の方々が若き日に修行に励まれた処。その比叡山横川定光院の本堂扁額書も、まさに日栄尼公が揮毫されたものでした。銅像建立の歴史や関わる人々の厚い信仰など、宗派や時を越え今回の旅でも多くを学ぶことが出来ました。ともあれ金澤萬燈がこれからも卯辰山界隈の秋の風物詩として親しまれ発展してほしいものです