宝塚記念(阪神2200m)を考える上で外せないのはサトノクラウンだ。
サトノクラウン
父マルジュ(ノーザンダンサー系)
母ジョコンダ2
母父ロッシーニ(ミスワキ系)
母母父ヴェットーリ(ミスタープロスペクター系)
個人的に重賞でサンデーサイレンス系やキングマンボ系をぶっ倒せるのはノーザンダンサー系以外ないと思っている。
今年の安田記念(東京1600m)もノーザンダンサー派サドラーズウェルズ系ロゴタイプが逃げて後続を完封。当日は良馬場だったが、前週に降った雨で路面は力のいる状態。操縦性の高いロゴタイプが超スローペースで逃げた事により、その他の馬は折り合いを欠き、ロゴタイプの一人舞台。
サンデーサイレンス系やキングマンボ系の一流馬とノーザンダンサー系の一流馬、能力自体は互角。何の違いが結果に現れているかと言えば、日本の馬場への適性が一番大きい。
基本、サンデーサイレンス系はパンパンの良馬場で瞬発力を活かす競馬が得意。馬場が改修され芝が軽くなり、レースはスローペース全盛の今、その条件に一番合っているのがサンデーサイレンス系と言うこと。逆を言えば、雨が降って馬場が重くなり、最後踏ん張り比べになる様なレースは余り得意ではない、と言う事になる。
その条件にマッチするのがノーザンダンサー系。宝塚記念はG1特有の淀みの無い流れから、内回りと言う事もあり3~4コーナーでペースアップ。最後急坂を上り、踏ん張り比べになるレース。阪神開催の最終週、先週土日に降った強い雨、今週半ばも雨が降り続いており、芝は相当力のいる状態になっている。ノーザンダンサー系が力を発揮する舞台は整っているのである。
後はサトノクラウンと言う、競走馬の能力に懸かっている。デビューから3連勝、弥生賞(中山2000m)も圧倒的な内容で勝利。
一番人気で迎えた皐月賞(中山2000m)はスタートでダッシュつかずに中団後ろに位置。直線は大外に出して追い込むも7着。伸びてはいるが、瞬発力、爆発力と言った点ではキングマンボ系ドゥラメンテには大きく劣る走り。
立て直したダービー(東京2400m)。皐月賞程ではないがダッシュつかず、今回は思い切って後方に控えた。直線を迎え、4馬身程前にいるドゥラメンテは坂下から早々にスパート。反応は抜群、一気の瞬発力で抜け出す。サトノクラウンは相変わらずジリジリと脚を伸ばす。最後は差を詰めて来たが、一瞬の速い脚でつけられた差を詰めきれずに3着。
ダービーの走りを見て分かる様に、どんなペースでも馬場でも一定の速度で長く脚を使えるのがノーザンダンサー系の特徴。ドゥラメンテがラスト3F33.9秒でサトノクラウンがラスト3F33.8秒。イメージだが、
☆ドゥラメンテ
11.3-10.9-11.7秒
★サトノクラウン
11.3-11.2-11.3秒
一瞬の爆発力に秀でるドゥラメンテ、長くいい脚が使えるサトノクラウン。どっちが良い、と言うことではない。時計が速い芝で行われたダービーではドゥラメンテが上だったと言う事。だから特徴と書いたが特長なのである。
その後、距離的にベストと思われた天皇賞秋(東京2000m)で大惨敗した事で早熟説も流れたが、立て直した京都記念(京都2200m)は重馬場も苦にせず圧勝。衰えてもいないし、時計の掛かる馬場ならG1級の能力を持っている事も分かる。3歳春は後方に遅れる事も多かったスタートが安定し、前で競馬出来る事も長くいい脚を使える特長をフルに活かす事に繋がっている。
クイーンエリザベス二世C(シャティン2000m)は前へポジションを取りに行ったが、その際押し出される様に先頭。掛かって逃げた上に、道中で交わされてから気を抜いたと敗因は明らか。意外に勝ったり負けたり派手な戦績の馬なので香港での大敗は気にしなくても良い。負けて京都記念の圧勝が皆の記憶から薄れるならむしろ馬券的にはラッキー。
戦前から馬場が良くない事が予想出来る今回の宝塚記念。サトノクラウンは間違いなく買いだ。
サトノクラウン
・距離は1800-2200m
・良馬場も走れるが血統的にも実績的にも道悪は鬼
・スタートで出負けしなくなった
・マルジュ×ロッシーニでマルジュとロッシーニが持つ硬質なイメージは内回りよりは東京コース等の外回りが良い




