◎スパークルメノウ
父ディープインパクト(サンデーサイレンス系)
母父アンブライドルズソング(アンブライドルド系)
母母父スルーオゴールド(ボールドルーラー系)


父ディープインパクトは自身の良さを伝えながら母系の良さも引き出すスーパーサイヤー。母系はアメリカンだが小脚を使うタイプではなく、2000mや2400mで強さを発揮するアンブライドルド系アンブライドルズソング。大味で2200m、2400m向きなシアトルスルー系スルーオゴールドだけに、良く言えばG1で通用する底力にスタミナ、そして長距離向きな雰囲気がある。決してスタミナだけの血統ではなく、ディープインパクトの瞬発力は勿論、アンブライドルド系の馬力あるスピードも伝わっている筈だ。


スパークルメノウは2戦共に1800m。初戦は京都1800m。重馬場だからか、スローペースでも追走に苦労。外にいたが抜け目のないバルザロが空いた内に突っ込む。ゴールまでしぶとく脚を使い僅差の2着。

2戦目は阪神1800m。前半600mは35.9秒と未勝利にしては速い流れ。前走以上に追走に苦労し追い通し。そこから一気に流れが緩んで緩急がキツいレースとなった。直線は決め手勝負。大外を追い込んで来たが、残り300mでは絶体絶命の位置。しかしそこからエンジンが掛かり一気に差しきり。


両レース共に追走に苦労していたところを見ると距離が伸びて良さそう。追い通しだっただけに緩い流れで折り合えるかは問題も、追い通しで強いタイプは大概、欧州の血を母系に持っている馬が多く、母系がアメリカンな本馬は追い通しでなければ末が伸びないタイプでは無いだろう。流れが緩くなる分、ポジションを取って溜めて競馬すればもっと斬れ味を活かせるレースが出来そうだ。

ただここまで1800mでズブいとなれば高速化が顕著な、皐月賞(中山2000m)やダービー(東京2400m)は厳しい、この先どこまで速さを増せるかが勝負だろう。梅花賞で中団辺りを楽に取れるならば青葉賞(東京2400m)、折り合いに問題なければ菊花賞(京都3000m)辺りで面白い一頭。