ムーブザワールド
父ディープインパクト(サンデーサイレンス系)
母リッスン
母父サドラーズウェルズ(サドラーズウェルズ系)
母母父アイリッシュリバー(ネヴァーベンド系)
「世界を動かす」
大それた名前だが、その名前に負けない素晴らしい血統構成なのがムーブザワールド。
父はディープインパクト。産駒は凄まじい瞬発力、長く持続する末脚。超高速馬場、日本の馬場なら世界一。母系の力を借りればエイシンヒカリの様にヨーロッパでも通用する能力、素晴らしいの一言。
母父はサドラーズウェルズ。ヨーロッパを代表する大種牡馬。産駒はヨーロッパの大レースを勝ちまくり。孫のフランケルは14戦14勝。その産駒が今年、日本の2歳戦を席巻している。
日本の大種牡馬ディープインパクトに欧州の大種牡馬サドラーズウェルズの配合。ディープインパクトの鋭い末脚とサドラーズウェルズの持続する末脚。全姉タッチングスピーチ同様、長い直線で威力を発揮するタイプ。
初戦(阪神1800m)はモッサリとしたスタート。鞍上は押して押してポジションを取りに行く。なんとか5番手辺りまでポジションを上げた。
1000m通過が61.3秒と新馬戦おきまりのスローペース。外からポジションを上げに行く馬を外に見つつ、促されながら直線へ。
それなりの反応を見せ、狭い所から抜ける鋭さを見せる。しかしエアウインザーはもっと鋭く外から一気に抜け出す。勝ちはエアウインザーかと誰もが思った残り300m。
追われて闘争本能に火がついたか、内から追撃。追われる度、1完歩毎に差を詰め、坂を上って一気にエアウインザーを交わし去った。
大型馬の初戦。スタートでは二の脚でポジションを上げる素軽さはあった。直線に入ってから反応、瞬発力ではエアウインザーに分があったが、追われる度に伸びる末脚。スローペースで上がりの速い競馬。それを内から差し返す様に伸びた異様とも取れる競馬は、完成度は低くも素質の高さを証明した。
札幌2歳S(札幌1800m)を制したトラストや、新潟2歳S(新潟1600m)で豪快な追い込みを魅せたオーバースペック等重賞で活躍した馬もいるが、ムーブザワールドもそれらに匹敵する走りをするだろう。
叩いた2戦目でディープインパクト産駒らしい軽さを見せれば、ダービー(東京2400m)でも充分期待出来る。