アグネスフォルテ
父ハービンジャー(デインヒル系)
母アグネスリース
母父フレンチデュピティ(ヴァイスリージェント系)
母母父ダンスインザダーク(サンデーサイレンス系)



キングジョージ6世&クインエリザベスS(アスコット2400m)を大差勝ちした歴史的名馬ハービンジャー。同じくヨーロッパ、歴史的名馬のラムタラも日本には適さなかった様にハービンジャーも苦戦を強いられている。

大元を辿れば両者ともノーザンダンサー系なのだが、ただラムタラはニジンスキー系でハービンジャーはデインヒル系。日本の芝は高速馬場なのでスタミナやパワーに特化したニジンスキー系には辛すぎるが、デインヒル系なら芝の時計勝負にも対応出来る軽さがある。その軽ささえ、サンデーサイレンス系と並べると対極にあると言っていい程重い。だから好走条件は絞られ、

A 坂のあるコース
B 最後踏ん張り比べになる展開(内回り)
C 洋芝

と限られる。AとCはコース形態や競馬場次第だけにJRAが作り替える位しか対応出来ないが、Bだけは己の力でその展開を作る事が出来る、速い逃げor早目の捲りだ。しかし、それも相当の力の差があるor他馬が油断している状況でなければ出来ない芸当。スローペースなら後方にいても瞬発力で差しきり、ハイペースなら後方で展開の利を得れるディープインパクト産駒には日本では劣ると言わざるを得ない。

しかし、そう言った特殊な乗り方でなければハービンジャーの力を100%引き出す事は不可能だろう。その乗り方こそがサンデーサイレンス系の瞬発力を削ぐ、肉を切らせて骨を断つ騎乗。ヨーロッパの血を存分に活かす騎乗。観客のヤジに恐れず、騎手はチャレンジして頂きたい。

それでも、父の基礎能力を受け継ぎ、アメリカ系、ヨーロッパ系、日本系と母系の良さを引き継ぐ。世界の大種牡馬と同じ道を辿るディープインパクトの勢いは止めることは出来ないかもだが。


話は長くなったが、まず今年は大寒桜賞(中京2200m)だろう。レッドエルディストが出世したからそう言う訳では無い。G1高松宮記念(中京1200m)と同日に行われた大寒桜賞。当日は中京と思えないほど時計が速く、G1を行うから芝をかなり刈ったのではないかと言われるほど。

中京は坂があり時計の掛かるタフな芝コース。そこで走れるタイプは、京都等上がりの速いコースでは苦戦を強いられる事が多い。しかし今年の大寒桜賞当日の中京芝コースは超がつくほど時計が速かった=東京、京都等の軽い芝コースの競馬場でも通用することを意味してる。大寒桜賞上位組は長い直線と坂をこなすパワー、更に軽い芝に適するスピードまで持っていた事になる。

右回り左回りコースと言った違いはあれど、そのまま他の競馬場でも通用する下地は出来ている訳だ。

春はダービーの権利取りの為か、使い詰めだったアグネスフォルテ。一息入れて万全の状態で出走出来る。他の有力馬達が中団~中団後ろで競馬するタイプ。大寒桜賞組の中で前で運べるアグネスフォルテにまず一票だ。