サトノノブレス
父ディープインパクト(サンデーサイレンス系)
母クライウィズジョイ
母父トニービン(ゼダーン系)



サトノノブレスの父ディープインパクト。産駒は高速馬場に強く、スプリンターのは少ないがどの距離でも満遍なく活躍するスーパーホース。時計が速く、上がりも速い日本競馬の申し子。一流馬は末一手が多く、前がなかなか止まらない天皇賞春(京都3200m)では苦戦しているが、いつかは勝ち馬も出るだろう。

母父トニービンは過去のベスト母父。G1で勝つ馬は全部母父トニービンじゃないかと言うくらい。スピード型種牡馬にはスタミナを、スタミナ型種牡馬には瞬発力を補完する名母父と言える。母母父はオールウェイズランラッキー。ボールドルーラー系だけに淡白なスピードを伝えるタイプ。一線級相手に互角の戦いをしてきた本馬がG1を勝てないのは、そのダラダラとした面が脚質に現れているからかもしれない。

G1だと一歩足りずにG2、G3だと信頼出来るタイプの本馬。G1だとイマイチ君のレッテルを剥がすのは、今回が最大のチャンスと言える。

まずは2年前の天皇賞春。その時はよく言えば長く脚を使うが、直線でもう1つギアが足りない馬だった。ルメールや浜中も先行早めスパートを意識した騎乗をしていた。

天皇賞春では逃げの手。しかもドスローではなくある程度速いラップを刻んでの逃げ。前半1000m61.7秒、絶妙なラップでそこまでは順調だったがその辺り、向こう正面で掛かったラストインパクトから競られ、更にアスカクリチャンから煽られ1400m時には1ハロン11.3秒。これは本レースで2番目に速い1ハロンの時計で、リラックスするべき道中で逃げ馬が刻んではいけないラップ。それでも直線入って突き放し、3000m時には先頭。最後は疲れて止まったが見せ場を充分作った。何よりいつもモタモタ、ジリジリしていて後ろから押してやりたい衝動に駆られる本馬がスイスイ加速している直線を見て、京都3200mの適性を感じた。

前走中日新聞杯(中京2000m)はスローペースの中、外を回って好位から捩じ伏せる王道の競馬。トップハンデの58㎏を背負ってのものだから、調子はいいだろう。相変わらず直線はモタモタしていたが、控えて中京の直線で差しきるという味のある競馬が出来たのは、成長していると言って良い。



天皇賞春で勝ちきるには結果スローペースの大逃げになった、とか展開の綾が必要。同型に、野球で言えば走攻守、競馬で言えばテン良し中良し終い良しの3拍子揃ったゴールドアクターがいて、好位からのヨーイドンでは間違いなく勝てない。2着3着狙いなら内枠、単も視野に入れるなら騎手に逃げを意識させる最内枠か大外枠が必要。その辺りは枠順が決まってから考えたい。