雷……それは雲と雲、もしくは地上との間に起こる放電現象。古くはギリシャ神話に登場する「ゼウス」や北欧神話に登場する「トール」等、雷は神に例えられてきた。日本でも雷様と呼ばれたり雷鳴を神鳴りと例えたり、世界各国で雷は神聖なもの、神そのものと崇められてきた。

その恐ろしくも美しい神の怒りに触れたのか、それとも悪戯か?嫁の働く病院に雷が落ちまして。エレベーターを制御する基板がおじゃんに。人を運ぶ役目もあるエレベーターだが、病院では病室にご飯を運ぶ役目も担う働き者。そんなエレベーターが壊れてしまった。

食事等を統括する長とも言える管理栄養士の嫁、もうてんてこ舞い。朝は日が昇る前から出勤し、夜は日が沈んでも帰れない。そんな生活を約2週間。馬車馬の如く働いていたもんで流石のおいらも可哀想になり、ゆったり休める温泉宿にでも連れていこう。と、なった訳ですな。

関東の人はビックリする様だけど、とにかく東北日本海側の冬は暗い。日射しがほとんど無く、どんよりとした黒い雲に覆われている日が殆ど。今年は雪も少なく晴れの日も多かったとは言え、山形行きの今日は快晴、嬉しい。お出掛けの日は「取り合えずビール」ならぬ、とりあえず晴れでなくては。そんなこんなで出掛けると、二人は当然食い物の話に。ハンドルをしっかり握りながら、
「昼、何食うなやぁ(山形だし蕎麦だろ)」
間髪いれずに返事が来る。
「コンニャク、コンニャク懐石」
まさかの返答に目線を前方から助手席の嫁へ。
「コンニャクなんて腹の足しにもなんねぇよー」
と、言いたいとこだが今回ばかりは結婚していてもコンニャクどころか離婚騒動に発展するやもしれん。
「OK」
と、一言答えナビに目的地をセットするのだった。