2015/8/22
秋田の夏の切なさを、一身に背負って大曲花火競技大会、通称「大曲の花火」が無事に終了致しました。

私は、花火だ!テンションアゲアゲ~♪ってタイプではないのですが、この大曲の花火だけは、朝からいてもたってもいられない、遠足を控えた少年の様に心躍る日。人混み嫌いで花火も嫌いでって人間がもうすっかり虜。ここ10年は毎年見ていて、最近5年は桟敷を予約して見ている。

何ヵ月も前に桟敷を予約し、駐車場を予約し準備は万端。当日は雨予報でそこだけが心配材料。嫁の親戚含め女5人に俺。いざ、大曲へ。

おっとと、忘れてたけど関東の本社から秋田工場へ研修に来ていた、大学上がりの新入社員も二人いたんだ。

新卒「せっかく秋田に来たので道も分からないけど二人で花火、見に行きます!」

まあ、意気込みは買うけど、予備知識もほとんどない、当然席も無い、秋田県人口の7割に当たる70万人以上の人が1度に大曲に集まる日。その状態で行って垂れ死なれても困る(笑)ので道路状況を教え、予約していた駐車場を1台、そして余っていた桟敷席を提供。なんて優しい俺(笑)

俺「お前ら、奢りじゃないからな!お前らに投資したんだからな!社長になったら30万倍にして返せよ」

なんて冗談を言って気を使わせない様にする、なんて×2優しい俺(笑)その彼らは花火の二日前に秋田に到着したらしく、私とは前日に会ったばかりのほぼ他人ですがね(笑)

彼らは早目に出発したようで、駐車場へ無事に着いたようだ。一安心。てか、俺まだ家にいるんだけど。あれ?まだいかないの?

どうやら親戚一同が雨に濡れるのが嫌らしく遅く出発する、とのこと。道路、混むんじゃね?



…………大曲ICを越え大曲市内に近づくにつれ混雑。……言わんこっちゃない。

嫁妹「大曲のイオンで買い物しようか~。ブーツを買いたい」

う、嘘だろ?  い、今ですか?  思い立ったが吉日とは言うけれど、この状況見えてます?  てか、今じゃなくていいだろう。俺は行かねーよ。嫁の家族がいるとはいえ、媚びへつらうなんてまっぴら御免だ。今井美樹ではないがそんなのPRIDEが許さない。俺は花火が早く見たいんだ。

国道端の畦道で華麗にUターンを決めると、慎重に混まない裏道を選んで遠回りしながら、安くさいPRIDEを持った男は大曲イオンに車を走らせる。

イオンに到着した頃、既に時計は15時を過ぎていて、昼花火に間に合うのか不安がよぎる。Uターンを決めた畦道から通常なら5分程で到着する、予約した駐車場付近は混雑していた。

私は車で待機し、買い物が終わるのを待つ。まあ、俺のツマミとかも買ってきてくれるので本当は文句も言えないんですけどね。

嫁妹「ブーツ、いいの無かったー」

……せめて買えよって時計を見ると、もう7捨8入しても16時になりそう。それでも事故ったら元も子もないので慎重に、かつ大胆に車を走らせ、大曲バイパスに飛び乗る。国道と交わる降り口は混雑していたが、関係者が交通整理をしていて意外にすんなり駐車場までたどり着いた。

「よし、まず行ご!」

そこから徒歩で会場まで優に30分はかかる事を知ってるので、重そうな荷物を選んで肩に掛けたり両手に持ったりして会場へ競歩選手の様に急ぐ。俺に競り掛けて来た日本人選手は嫁。あいつも昼花火から楽しみたかったのだろう。後ろを振り返ると親戚一同は米粒の様に小さい。今のスピードなら金も狙える。

あ、そう言えばと思いポケットのスマホを取り出す。新卒二人は入場券を持っていないので桟敷席には入れない。lineを見ると会場近くにいるらしい。……あれ、イマイチ顔が分からない(笑)それは向こうも一緒だろう。嫁の格好が、子供に聞かせたら泣いてしまいそうな、怪しいあかずきんちゃんみたいな姿をしている事を伝え向かう。

橋の袂で無事合流。
新卒「今日はありがとうございます。よろし……」
入場券を差し出しつつ、
「まず、行ご!挨拶は着いてからでい!」
秋田弁丸出しで言葉を遮り、桟敷へ向かう。



てか、なにこの人の群れ!桟敷に向かう橋の下、5時過ぎたらこんなに混むの!?進まないし、湿度も高い為、不快指数は120%。絶対来年はいつも通りの時間に来ないと、と思いつつようやく桟敷に到着。



どうやら昼花火には間に合った様だ。シートを広げ、クーラーボックスからビールを取り出すと、どっちが飲むんだ?と二人に伺いを立てる。さっき会ったばかりで名前も知らない新卒が、
「今日は自分が運転の番なんで」
と、言うので昨日少し顔を見た新卒の方へビールを差し出す。最初は俺とか相棒に遠慮していたのか断りそうな雰囲気だったが、
「遠慮さねで、はえぐのめ(遠慮しないで早く飲みなよ)」
と勧めると、言葉は通じてないだろうが、美味しそうに飲んでいた。それを見て俺も「プシュ」っとプルタブを開けた。

てか、どういう状況だよ(笑)

順番はおかしいが、お互いに自己紹介をしあって昼花火の開始を待つ。